フードツアーでYokoさんが見つけたひょうたん(2)

by 丸黄うりほ

①バルセロナの「海洋博物館」でひょうたん発見!

②19世紀の海水浴で「浮き」として使われていたそう

③ナポリの植物園、アジアの展示コーナーにもひょうたんが!

④アフリカの展示コーナーにもひょうたん

⑤ひょうたんの学名「Lagenaria」という文字が読めます

昨日の続きです。大阪市内で外国人向けの料理教室「Osaka Kitchen」を営む稲垣陽子(Yoko Inagaki)さんから送っていただいた写真を、ひきつづき紹介していきましょう。

昨日のイスタンブールとアムステルダムのひょうたんは、昨年9月のフードツアー時にYokoさんが撮影されたものでした。きょう紹介するひょうたんは、今年1月にスペインとイタリアで撮られたもの。この時は、フードツアーの会社が企画する表彰会と、味噌の販促のための渡欧だったそうです。

まず写真①②をご覧ください。スペイン・バルセロナの観光名所でもある「海洋博物館」の展示で見かけたひょうたんだとか。白い波が立っている海は写真パネルで、手前に敷き詰められた小石と、その上に置かれた2個のひょうたんは実物です。つるつる光って、とてもいい形のひょうたんですね!

展示には、スペイン語とカタルーニャ語と英語の説明があり、それによると、このひょうたんは、1840年ごろクイーン・イザベル2世の時代に海水浴で使われていた「浮き」だそう。

スペインにもひょうたんがある!しかも19世紀まで使われていた!ということが、これでよくわかりますね。

かわって、写真③④⑤をご覧ください。こちらは、イタリア・ナポリの植物園の展示品だそうです。この植物園は柑橘類を栽培している農家の古い建物を利用しているそうで、展示品はどれも古そうだったとのこと。世界のいろいろな有用植物を地域別に展示してあり、③のひょうたんはアジアのコーナーにあったらしい。

ひょうたんの上の膨らみに開けた穴に注目してください。これはおそらく、指を入れる穴だと思われます。ひょうたんに水などの液体を満たし、この穴に指や紐をひっかけて持ち歩く。植物学者・湯浅浩史先生の『ヒョウタン文化誌–人類とともに一万年』にも掲載されていた東南アジアでよくみられる使用法ですね。

④⑤はアフリカのコーナーに展示されていたそうです。丸くて大きなひょうたんを二つ割りにした「ciotole=ボウル」。素材は「Lagenaria =ひょうたん」であると書かれた文字も読み取れます。

Yokoさんは、イタリアとスペインの人たちに「ひょうたんを知っていますか?」と尋ねてくださったそうですが、イタリア人は誰も知らなかったそうです。でも、スペイン人には知っているという人がいたらしい。

その人は、バルセロナの北にあるジローナというまちの出身で、「子どもが熱を出した時に、ひょうたんをおふとんに入れた。昔の話だけど……」と言っていたそう。ひょうたんに水を入れて氷嚢のように使ったのでしょうか?

それにしても、海外に出かけても常にひょうたんのことを気にかけてくださり、現地の人に質問までしてくださって、Yokoさん、本当にありがとうございます。これからも「ひょうたん海外ニュース班」として、ご報告楽しみにしています!!

(1437日目∞ 3月26日)

※次回1438日目は奥田亮「でれろん暮らし」3月30日(月)にアップ。

1439日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月1日(水)にアップします。