大阪城ひょうたん探し(3) 豊國神社

by 丸黄うりほ

▲秀吉、ひょうたん持っていませんでした。

▲秀石庭は、よーく見るとひょうたん物件!

▲お守りコーナーはひょうたんグッズが充実。

 

つぎに私が向かったのは豊國神社(ほうこくじんじゃ)です。

大阪城公園ではあまり発見できなかったひょうたんですが、ここならきっと見つかるはず。なぜなら、ここは豊臣秀吉が祀られている神社だからです。

豊國神社が建っているのは大阪城二の丸。もともとここは石山本願寺のあったところです。古代からずっと都会だった大阪の歴史は複雑。まあそれはおいといて。きょうはとにかくひょうたん探しです。

鳥居をくぐると、まず目に飛び込んでくるのが秀吉の銅像。私はその周囲をぐるぐる回って、腰にひょうたんがぶら下がっていないか。ひょうたんの馬印が衣服か武具に描かれていないか。何度も目を凝らしてみましたが、見つかりません。

ひょうたんは、きっと建物にあるのだろう。そう思い直して、まず本殿をお参りしました。ですが、見つからない。摂社にもお参りして、ありそうなところを探してみましたが、まったく見つけられませんでした。

境内を一回りすると、敷地のすみに枯山水の石庭があるのに気がつきました。この日は結婚式があったらしくて正装の人々や、外国人観光客もいっぱいいたのですが、その周辺はほとんど人気もありません。近寄っていいのかなと思ったくらいですが、締め切られた門から中をそーっと覗き込んで「やった!」と思いました。

石庭の前にある石舞台の模様に、ひょうたんモチーフを発見。幾何学的なデザインで、ミッドセンチュリー・モダンな味わいです。

庭の横にはかなり錆びた案内板が出ていました。読みにくいのを頑張って読むと、庭の名は「秀石庭」で、作庭家の重森三玲氏が昭和47年に作ったものであることがわかりました。秀吉にちなんでひょうたんモチーフを庭の地割れ模様と石舞台に使ってあるらしい。現代アートを思わせる躍動感と派手さもある庭でした。これを見られただけでも、来てよかった。

帰りに、おみくじを引き、吉が出ました。お守りもいただきました。観光地だけあってお守りの種類はとても多く、英語のものもたくさん。ひょうたんモチーフだけでも出世守りや縁結び守りなど6、7種類ありました。私がいただいたのは交通安全のお守りです。ひょうたんは馬印だったのですから、ぴったりですよね!