あんまり何にも決めずに思いつくままにベンベンと
by 奥田亮

只今演奏中。やる気があるのかないのかわからん顔してますねえ。背景はステージ用に作った切り絵作品「晩秋のたくらみ」(中島敏子作・撮影も)
本格的な冬のおとずれを待つ11月の最終週、「晩秋のたくらみ」と題したライブイベントをスワロー亭で開催しました。出演は、ETT 、木之俣ククルa.k.a.The End、momoの3組。いずれもギター1本で歌うタイプの音楽。これまでに一度はうちでライブをしたことのあるおなじみさんたち。
いつものライブとはちょっと趣向を変えたいと思い、気心の知れたお仲間に相談。料理の上手な宿の女将さんにお願いして栗おこわのおにぎり弁当付きのディナーショーにしようということになりました。豚汁付き。そんな一連の計画のためのライングループに、スワロー亭の敏子さんが「晩秋のたくらみ」と名付けましたが、面白いのでそれをそのままイベントのタイトルにすることにしました。
今回のライブを仕切る木之俣ククルさんから、私、奥田にも何か、とご要望をいただいたのですが、これ以上出演者を増やすのもどうかと考え、オープニングBGMということで開演前に少しだけ演奏させていただくことにしました。
会場時間の18時になり、次々に来られるお客さまは、お弁当を受け取っておいしそうに食べています。開演する18時半までずっと演奏するのもどうなのかなと思って、18時20分ごろから少しだけ演奏しようと考えていたのですが、BGMがない中、黙々と食べれておられるお客さまの姿を見ると、なんだか申し訳ない気持ちになって、結局18時10分ごろから演奏することに。
演奏は、今回は《べんべん》1本で臨むことにしました。あんまり何にも決めずに思いつくままにベンベンと弾き始め、そのまま15分ほど弾き続け、そろそろいいかなというタイミングで終わりにしました。出演者の都合もあって再登場したりしながら、なんとかお役は果たせたかと思います。
ライブはそれぞれに趣が違いつつも、全体には少し寂しげでしっとりほっこり感があって、晩秋らしい空気で満たされました。音と言葉が共振し合った空間には気持ちのよい波動が流れるのでしょうか。お客さまは終わった後も出演者や周りの人との歓談で盛り上がっていました。
きょうから12月。なぜか12月と思うと焦りにも似た気持ちが湧いてきますが、きっと反省も抱負も考えずに次の年を迎えるんでしょうね、でれろん。
(1394日目∞ 12月1日)
- 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。



