ひょうたんの余生と来世と次の皇帝と
by 丸黄うりほ

①「アントニヌス・ピウス」、ついに枯れてしまいました

②最後にできた「20号」は表面にシワが

③アミ袋に入れて干した千成は、きれいに乾きました

④杉浦こずえさんは十成「十市」の実を収穫

⑤吊るして乾燥させたヤブタさんの千成

⑥鉢植えのひょうたんは栽培を継続

⑦ヤブタさん制作の一弦楽器たち

⑧次はひょうたんウクレレを作ろうと計画中

⑨早くも来年のひょうたんの品種を決める時期?
寒くなってきました。我が家のベランダで栽培継続中のひょうたん、第15代ローマ皇帝から名をいただいたユーホーの「アントニヌス・ピウス」も、寒さのせいか遂に全部の蔓が枯れてしまいました。このところ、水やりは3日に1回に減らしていたのですが、もう水やりをしなくてもいいかもしれません(写真①)。
最後に実った「20号」は、直径10センチくらいになっているものの、表面がシワシワになってきました。この感じだと、ほどなくしぼんでしまうかも(写真②)。
先週(11月19日)の「ひょうたん日記」で干し始めたことをお伝えしていた千成ひょうたんは、いい感じに乾いてきました。写真③ではよくわからないかもしれませんが、持ち上げてみると軽い!カビも進んでない!
未熟なひょうたんは水浸けにするよりも、このように吊るして乾かすほうがよいのかもしれません。ということは、末成りの「20号」も軽くなるまで吊るしておくのがいいのかも。ベランダには他にも9月にできた「13号」〜「16号」の4個が残っているのですが、これはどうしょうかな。
しかし、まあよく頑張りました。これだけ実をつけてくれたら、御の字です。あとしばらく、完全に朽ちてしまうまでの余生を見守っていきたいと思います。
かわって写真④をご覧ください。こちらは、大阪市のヒョータニスト、杉浦こずえさんの十成ひょうたん「十市」の実です。2個とも秋風が吹き始めてから結実したというオクテ。先日収穫したとのことですが、完熟の目安となる受粉後60日にはギリギリ足りていたのでしょうか。
カセットテープの大きさから察するに、高さ15〜18センチくらい。左の実は上の膨らみが大きい完全な「たんひょう」、右の実もやや頭でっかちではありますが、どちらもウエストがきゅっと細く、口部が長めでなかなか良い形をしていますね。すでに水浸けも開始したということなので、どんな仕上がりになるか、そして来世はどんな楽器になるのか。楽しみにしていましょう!
続いては淡路島のヒョータニスト、ヤブタさんのお写真を紹介していきましょう。写真⑤は、10月16日の「ひょうたん日記」で収穫したことをお伝えしていた水耕栽培の千成ひょうたんの実たち。水浸けにせず、ハンガーに吊るして自然乾燥にしたそうです。3個はまだ青みが残っていますね。もう少し干す必要がありそうです。
写真⑥は、植木鉢で栽培中の千成(?)。いやいや、実が大きくなってくるとはっきりしましたが、これはどうみても千成ではないですね。一鉢に一個ずつついた実は、濃い緑色に白い斑入り。ゆるやかなツボ型のカーブがとても可愛いひょうたんです。もう少し蔓に吊るしておいて、しっかりと完熟させる予定。
写真⑤や⑥の実たちは、将来どんな楽器となるのでしょう?ヤブタさんは以前収穫したひょうたんで、一弦楽器を制作されましたが(写真⑦手前)、次はウクレレを作ろうとただいま計画中だそう(図⑧)。
ヤブタさん、今度ぜひ我々「ヒョータニスト・パーティ」にゲスト出演をお願いしますー!お願いしますー!この日記から、大声で叫んでおきますねー!
さて、ひょうたんの余生と、おそらく楽器になるであろう来世について考えていたら、「全日本愛瓢会」から機関紙『愛瓢』が封書で届きました。同封されていたのは来年の「種子の有償配布」のお知らせ(写真⑨)。
もうそんな時期?年がたつのは早いですね!
次のひょうたんはどの品種にしよう?「アントニヌス・ピウス」の次はいよいよ第16代ローマ皇帝、『自省録』で有名な「マルクス・アウレリウス」の番
(1393日目∞ 11月27日)
※次回1394日目は奥田亮「でれろん暮らし」12月1日(月)にアップ。
1395日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、12月3日(水)にアップします。



