もっとああしてこうしてこうやればこうなるよ…

by 奥田亮

秋本番。店の窓から見たミュージアムの庭は紅葉真っ盛り。

いろいろお試し中の新楽器。まだまだ道半ば。

秋は、新栗や果物を求めて来られるお客さまで、ここ信州の小布施町が一番にぎわう季節ですが、11月も半ばを過ぎると少し落ち着いてきます。この一週間で葉っぱがあっという間に紅葉し、店からの借景もいきなり秋感がマシマシになりました。もちろんきれいなのですが、毎日の落ち葉掃きもセットでついてきます。掃いても掃いてもまた落ちてくるので、いったいいつ掃けばいいんでしょうね。お向かいのミュージアムは箒(ほうき)ではなくてブロアー。規模も大きいので仕方ないのですが、ブオ〜ッとモーター音が大音声で聞こえてくるのはどうもねえ。シャッ、シャッという箒の音なら風情を感じるんですが。

先週、制作途中の失敗楽器をご紹介しました。その後もいろいろやってはみていますが、あまり芳しい結果は出ていません。ひょうたんに突っ込んでいる串を細く削ってみたり、短くしてみたり、接着剤でくっつけてみたり。おそらくは串の太さと長さ、ひょうたんの大きさと穴の大きさがベストマッチした時にいい音がなるんだろうなとは思います。わかる人なら、もっとああしてこうしてこうやればこうなるよと教えてくれるのかもしれませんが、何の知識もない状態で作っているので失敗を繰り返すしかありません。しばらくは、くちゃくちゃといろいろ試してみることにします。いつかうまくいくのか、あきらめて放棄するのか、さてどうなることでしょう。

そして、先週から並行してレコーディングを始めたのでした。前回(2019年)は、ミキシング、マスタリング以外は全部自分でやったのですが、うまくいかないことも多く、今回は録音から人にお願いすることにしました。普通ならスタジオなどに出向くのでしょうが、お願いしている人は、逆にウチまで機材を持って出向いてくださるので大変助かりました。さらに今回はドラムを入れたくて、ドラマーにお願いし、これもウチで録音。いやー、ぜいたくですねえ。

写真も撮っていないので、詳細はまた改めてお伝えしますが、録音したテイクはなんだかカッコよくて、このままでも十分聞きごたえがあるのですが、これをもう少しヌルい、ひょうたんらしい感じにどうやって仕立てるか、そこが要なのですよ、でれろん。

(1389日目∞ 11月17日)