ユーホー「アントニヌス・ピウス」の収穫第二弾!
by 丸黄うりほ

①ユーホー「アントニヌス・ピウス」の実、第二弾を収穫しました!

②上段左から「7号」「8号」「9号」、下段左から「10号」「11号」「12号」

③お尻。最大の「7号」は直径19センチ、最小の「12号」は13センチ

④ドリルで穴を開けると、白い果肉がずるずるっと出てくる

⑤「8号」はお尻に、それ以外の実は口部に穴を開けました

⑥先に収穫して水浸けにした「1号」〜「6号」

⑦ベランダでは9月受粉の4個を残して栽培継続

⑧なんと、また新たな実ができてきました!
ベランダで栽培中のひょうたん、ユーホーの「アントニヌス・ピウス」の実、第二弾収穫しました!
写真①を見てやってください。今回収穫したのは、8月に受粉、結実した6個です。先月収穫した第一弾も6個でしたが、今回も6個です。偶然とはいえ、六瓢(無病)続きで縁起がいい!
第二弾の6個は先の6個と大きさや形はあまりかわりませんが、大きなキズやカビもなく、全体的に美形であります。写真③④では、6個の実を結実した順に並べてみました。
結実した順に写真②③上段の左端から紹介していきますね。まず7番目に結実した「7号」。この実はベランダの外側にできていたので、栽培中は形や大きさがよくわかりませんでした。はかってみると、直径19センチあり、今回できた実のなかで最大。前回の収穫と比べても最大サイズ。
上段中央は8番目にできた「8号」。これもベランダの外側にできており、栽培中は様子がよくわかりませんでした。少し小ぶりで直径15センチ。側面にベランダのガラスに当たってついたキズがあり、お尻にもヒビが入っています。
上段右「9号」は、ベランダ内側にできました。大きさは直径17センチあります。キズもなく、お尻のまわりにゆるやかな凹みがあって、なかなか良い形。
「8号」と「9号」はどちらも今や完全に枯れてしまった北側の蔓についた実です。じつは、この2個が蔓から落ちてしまうのではないかという危惧から、第二弾全体の収穫日をちょっと早めたのです。
写真下段の3個は、同じ蔓についた三姉妹です。左から「10号」「11号」「12号」。8月20日の「ひょうたん日記」で、成長途中の様子を紹介した3個でもあります。その時点では一番大きいものが直径12センチだったのですが、結局「10号」は15センチ、「11号」は14センチ、「12号」は13センチになりました。
同じ蔓についた実はたいていそっくりに育つことが多いのですが、この3個はそれほど似ていません。「11号」は丸に近いけれど、「10号」と「12号」は上から見ると少しいびつな形です。
さて。収穫したひょうたんはこのままおいておくと腐ってしまいます。可愛いひょうたんたちのどこにも穴を開けたくないのですが、水浸けにするには穴を開ける必要がある。お尻にヒビが入った「8号」は、お尻に穴をあけることに決めました。
これがかたくて、かたくて。ユーホーって、こんなにかたい品種だったのか?と思うくらい。
「8号」の穴開けがあまりに大変だったので、他の5個はぜんぶ蔓を切って口部にドリルを立てました。蔓の切り口にキリで穴を開けてからドリルを当てると、すーっと中に入っていきます。これなら簡単です(写真④⑤)。
調子よく穴を開けてから、はっとしました。やはりユーホーはヘタがついているほうが可愛かったかも……。口部とお尻の穴開け、半分ずつにしたらよかったかな……!
ひょうたんの穴開けをするたびに、毎回こんなふうに反省したり後悔したりしている私。次の第三弾はぜんぶお尻にしよう。そうしよう。と、自分に言い聞かせて、気持ちを落ち着かせました。
第二弾を水浸けにする前に、2週間前に浸けた第一弾の様子を見てみると、まだまだ表皮がむけきらず、もうちょっとかかりそうな感じ(写真⑥)。
ということで、風呂場に「丸黄式水浸けシステム」の45リットルゴミ箱を2個並べることになりました。狭い風呂がますます狭く。そして、修行ともいえる悪臭がこもって……。
いやもうこれは我が家の秋の風物詩ですよ。何年も同じことを続けているうちに、私はだんだん悟りを得てきました。
ベランダには、9月受粉の実たちが残りました。結実しかけていたうち3個が崩壊してしまったので、残りは4個です(写真⑦)。……と、思いきや!
なんと先週報告していた雌花がふくらんできている?もう11月なんですけど、まだやる気かい、「アントニヌス・ピウス」!(写真⑧)
(1384日目∞ 11月5日)
- 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョータニスト・パーティ」のメンバー。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 2025年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん)
- コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、杉浦こずえさん(大阪市)、たみさん(守口市)、中野由紀昌さん(福岡市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、ともきちさん(田辺市)、モリカワさん、ヤブタさん(淡路島)、おーさきさん(小野市)※順次追加していきます。



