ヒョータニストさんたちの実りの季節! (その2)
by 丸黄うりほ

①ともきちさん、雑種ひょうたん「へうたーん」の実を収穫!

②コミュニティカフェ「Kaeru-uchi」の畑にも「へうたーん」

③しずく型の実ができています

④塚村編集長宅の十成「大ちゃん」の実は落下して割れてしまいました

⑤カビにおおわれて、なかなかの味わいに

⑥イハリコさんからいただいた写真。京都府立植物園もひょうたんじまい

⑦イハリコさん作「ひょうたんミャクミャク」
昨日に続いて、ヒョータニストさんたちの畑と庭から報告していきましょう。まずは田辺市のヒョータニスト、ともきちさんのお写真①②③から。
8月20日の「ひょうたん日記」で、ともきちさんの畑では雑種のひょうたん「へうたーん」が順調に実をつけていることをおしらせしていました。9月下旬には、満を持してそれらの実をまとめて収穫したそうです。おめでとうございます!
写真①を見ると、芝生の上にずらりと並べられた「へうたーん」は全部で13個。ほとんど球形に近いもの、球形にでっぱりのあるUFO型、長細いしずく型、ツボ型など形はいろいろ。とはいえ、標準的なくびれのあるひょうたん型の実はありませんし、長ひょうたんのような棒状のものもない。
特徴的なのは、濃い緑色の表皮に白い斑入りのものがほとんどだということ。日本のひょうたんに多い、白っぽい緑色のものはありません。「へうたーん」が、アメリカ型といわれる遺伝子を強く残していることを感じさせます。
雑種のひょうたんが何代にもわたってかけ合わさっていくうちに、どの遺伝子の影響が強く残るのか。ともきちさんの収穫を見ていると、そんなことを調べてみたくなるような好奇心がわいてきますね。
ところで。ともきちさんは、今年はご自分の畑だけでなく、コミュニティカフェ「Kaeru-uchi」さんの畑にも「へうたーん」を植えられたのだとか。こちらは熊野古道エリアの山間部にある古民家を改装したカフェだそうです。
写真②③を見ると、ティピ型に組んだ柵のまわりに人が集まり、その中央に大きな涙型をした「へうたーん」の実がぶら下がっているのが見えますね。この実は9月に入ってから結実したのかな?だとすると、完熟までしばらくはひょうたん栽培の日々が続きそうですね。
次は、写真④⑤にいきましょう。こちらは花形文化通信の塚村編集長に育ててもらっていた十成ひょうたん「大ちゃん」。
塚村さんによると、9月1日の朝、外に出てみると「大ちゃん」の唯一の実が落ちて割れていたそうです。9月になったので収穫しようと思っていた矢先だったとか。下半身がぱっくり割れて、Y字のような形にひびが入っています。せっかく良い形の実だったのに、もったいない……。(写真④)
この実を屋内に置いておくと、全体にカビが生えてきました。写真⑤は9月23日のようす。このまま乾かして自然乾燥で仕上げたいと思っているそう。腐らずにうまく乾いてくれるといいな。とても形の良い実なので、ヒビやカビもアート的な味わいになってくれたらいいなと思います。
吹田市のヒョータニスト、イハリコさんからは、京都府立植物園で撮ったという写真⑥をいただきました。9月4日と、10日の「ひょうたん日記」で盛り盛りに実ったようすを紹介してから、わりとすぐに足を運んでくださったそうですが、大ひょうたん、大瓢エース、長ひょうたんなどの大物を残して、中瓢、小瓢、ヘチマなどはすべて地面に並べられていたそうです。京都府立植物園も、今年はひょうたんじまいが早めでしたね。
そのイハリコさん宅で栽培中のひょうたんも、今年は実りが今ひとつだったとか。そのかわり、去年たくさんできた千成ひょうたんで「ひょうたんミャクミャク」作りをしました。色を塗りだしたら楽しくなって、たくさん作ったそうです(写真⑦)。
ミャクミャクといえば。私は9月に大阪・関西万博でひょうたん楽器のライブをする機会を与えていただきました。来週はその報告もできたらいいなと思っています。
(1375日目∞ 10月9日)
※次回1376日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、10月15日(水)にアップします。10月13日(月・祝)の奥田亮「でれろん暮らし」はお休みです。