9月1日|でれろん暮らし|その247「ククルビタシンに注意」 by 奥田亮

ひょうたんとバターナッツが交雑したと思しき実。夕顔と間違えて食べないように!

by 奥田亮

わが菜園の奥手ひょうたん。3つ並んでかわいい。手前の網に入ったのが1号。

図書館の「結の庭」にできたひょうたん。

りっぱないい形のひょうたんと並んでできているのはバターナッツ。

バターナッツもちゃんとできてます。

ひょうたんとバターナッツが交雑したと思しき実。夕顔と間違えて食べないように!

ひょうたん&かぼちゃアーチ。後ろに見えるのが図書館。

大寿(たぶん)1号2号ができたあと、8月半ばになって新たに結実した2号に似た面長の2つの実は、その後も順調に育ち、8月30日現在体長27センチと24センチ。1号2号と引けを取らない大きさになってきました。なかなかいい感じ。

数個あった品種不明の苗のうち2苗をうちで育て、いくつかは店で売りましたが、残りは、図書館の庭にできたエディブルガーデン「結の庭」にもらってもらいました。「結の庭」は、町民を中心に有志で作られた仲間「暮らし探究部・ミチルアンサンブル」によってゆっくりと時間をかけて造成された庭です。数株の苗はアーチ状仕立てられ、いい感じに蔓を這わせています。定植するのが遅かったのでうまく実がなるか、少し心配していましたが、少し前に主宰のTさんから「実ができてるわよ!」と連絡をいただいていました。

見に行かねばと思いながら、なかなかタイミングが合わず、ようやく先日に見に行ってみたら、いい感じの実ができているではありませんか!しかも8個も! 木枠で仕立てられた細長いレイズドベッドなので、それほど土も多くないし、肥料も使っていないはずですが、それでもこんなに実が育つなんて、いやービックリです。やっぱり育てる環境や関わる人のポジティブなオーラが作用するのかな。

よく見るとひょうたんとは似て非なるカボチャのバターナッツが一緒に植えられていたようで、ちゃんと育ったのが1つと、結実したばかりの瓜坊のようなシマシマのが2つ。そして、ひょうたんの中にも、明らかにバターナッツと交雑したと思しき実が2つ。かなり大きく育っています。このずんぐりむっくりの実は夕顔と瓜二つ(!)なので、間違えて食べないように注意しないと、ククルビタシンの毒にやられてしまう危険がありますので要注意です。

エディブルガーデンでひょうたんも作って、食べ物だけではなく道具も作ってしまうという流れになれば、おもしろいことになりそうです。また新たな楽しみができそうです。でれろん。

(1359日目∞ 9月1日)

これまでの『でれろん暮らし』はこちら

  • 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。