浮かびの宮・堤根神社の2025年ひょうたん
by 丸黄うりほ

①境内にひょうたん型の看板。ひょうたんを抱えたヘビの絵

②手水舎の横には千成ひょうたんのプランターが

③葉はほとんど枯れて、実も茶色く乾いていました

④本殿前の千成ひょうたんもほぼ枯れています

⑤本殿の西側の千成ひょうたんもご覧の通り

⑥本殿の東側、茨田堤の石碑の近くに……

⑦高さ20センチほどの、形の良い実が!

⑧葉もまだ緑色をしていて、なんとか間に合いました!

⑨お守り「浮かびひょうたん」は境内で育った千成で作られます
お盆に、大阪府門真市の堤根神社にお参りしてきました。
堤根神社のご由緒とひょうたんについては、過去に「ひょうたん日記」で何度も書かせていただいており、昨年も7月11日(1201日目)に書いています。
ひょうたんの花が咲き、美しい緑色の実をならせるのは、一般的には7月から8月中旬にかけて。今年も早めにうかがいたいと思いつつ、なかなか時間がとれなくて、お盆ならまだなんとか間に合うかなと、ようやく足を運ばせていただいたのでした。
令和7年は巳年ということで、神社の境内に掲げられた大きなひょうたん型の看板には、ひょうたんを抱きかかえるヘビのイラストが添えられていました。本殿に掲げられた大きな絵馬にも、同じイラストが描かれていました。(写真①)
目当てのひょうたんはというと……。
今年も手水舎の横にプランターが4つ並び、千成ひょうたんの栽培が行われていました(写真②)。ただし、下の方の葉はほとんど枯れていて、いくつかぶら下がっている実も乾いて茶色くなっています(写真③)。
本殿の前のプランターに植えられた千成ひょうたん(写真④)も、本殿の西側のプランターの千成ひょうたん(写真⑤)も、よく似た状態でした。葉はほとんど枯れて、実は白っぽくなり、今すぐにでも収穫できそうな感じです。
ああ、今年はちょっとうかがう時期が遅かったなと思いつつ、本殿の東側へと回らせていただくと……。
「伝 茨田堤」の石碑の横に、素晴らしく形のいいひょうたんが5つ6つほどぶら下がっていました! どの実も高さ20センチから25センチほど。きゅっとしまったくびれと少し長めの口部を持つ、典型的な美ひょうたんです。葉もまだ緑色をしていて、私は「間に合った!」とほっとしました。(写真⑥⑦⑧)
社務所に立ち寄らせていただくと、宮司さんが「ひょうたん日記」のことを覚えてくださっていて、いつものように話しかけてくださいました。
宮司さんによると、今年は手水舎の横に全日本愛瓢会から取り寄せた千成ひょうたんのタネ、本殿の前には同じく愛瓢会から取り寄せた千成ひょうたんの苗を植えたそうです。本殿の西側には、トーホクというメーカーから取り寄せた千成ひょうたんのタネ。東側には愛瓢会の百成と十成のタネをまいたのだとか。タネの種類やメーカーをいろいろに変え、一部は苗も植えて試してみたのだそうです。
いちばん早く成長したのは苗から植えた千成だったそう。タネから植えた千成も続いてすくすくと成長していましたが、7月中に全部の千成の苗が突然枯れてしまったのだそうです。百成と十成だけは無事だったらしい。「こんなに早く枯れてしまったのは今年が初めてです」とおっしゃっていました。
宮司さんのお話によると、今年は境内の梅が驚くほどたくさんの実をつけたのだとか。「梅がたくさんできる年は、他の植物が……」というジンクスがあるようだとも教えてくださいました。
今年はとにかく暑くて雨が少なく、ひょうたんにとってはなかなか厳しい夏になったようです。そんな中で、なんとか姿を見せてくれたひょうたんたちに感謝しながら、浮かびの宮・堤根神社の鳥居を後にしました。
(1357日目∞ 8月27日)