正弦波的なウエーブを描いていて、美しいといえば美しい。
by 奥田亮

ヒマワリの茎の支柱。

ぐにゃりと折れ曲がりました。

自重で実が落ちないように網の袋で補強。

きれいなウエーブを描く棚。
前回ご紹介した我が家の今年のひょうたん、大寿1号と2号。その後も順調に成長しています。1号はその後さほど大きくならず、体長は30センチのままですが、2号はもう少し大きくなっていて体長は34センチ。前回計測した時から4センチほど大きくなっています。さすがに重さに耐えかねて蔓が切れてしまう危険があったので、とりあえず実がぶら下がって一番重さがかかる蔓を補強するために、棚と蔓の間に緩衝材として使い古しの軍手を噛ませました。他にもっと小マシなものがあるやろに、とひとりツッコミしながら、手近なもので済ませるあたり、やる気があるのかないのか……。さらに蔓が切れて実が落下する危険を回避すべく、袋を被せて釣り上げました。袋は収穫した玉ねぎなどを入れる赤い網の袋。これは意外と役に立ちました。
少し激しい風雨があった日の翌朝、菜園を見に行くと、なんだか1号が前日よりぐっと下に下がっていました。あれれ、近づいて見てみると、棚の支柱がグニャリと折れ曲がって上に載せた棚が落ち込んでギリギリのところでバランスを保っていました。じつはこの支柱、数年前に育てたヒマワリの茎で作ったもの。背丈が2メートルを超え、大輪の花が咲く一本立ちのヒマワリの茎は、枯れるとそれなりに硬さがあり、杖にする人もいるぐらい耐久力があったので、以前にも一度支柱にしたことがあったのです。でも、硬いとはいえ茎は茎。細い繊維が集まってできたスカスカの棒なので、それが長時間雨に当たってふやけ、先の方が折れ曲がってしまったのでした。
さらには、その支柱の上に組んだ細竹の棚も、ほとんどやる気が感じられないテキトーでいい加減な作り。でも、その壊れそうな危なっかしさがなんとなく気に入っています。今回の風雨で折れ曲がって垂れ下がった棚の全体像を横から見ると、正弦波的なウエーブを描いていて、美しいといえば美しい。さて、いつまでもつのかな。でれろん。
(1353日目∞ 8月18日)