ひょうたんと水と太陽の関係

by 丸黄うりほ

①東大阪市・KFさんのユーホー「相生」にも実がなりましたが……

②我が家のユーホー「アントニヌス・ピウス」、またも蔓がずり下がる

③「3号」「4号」「6号」。もりもりに実っています

④「5号」にもひび割れが発生

⑤田辺市・ともちきさんの雑種瓢「へうたーん」はカオスの中で元気

⑥淡路島・ヤブタさんの千成の水耕栽培。実ができました!

⑦実が大きくなってきたのでネットで保護

⑧蔓から気根が伸びてきています。生命力を感じます 

過去最も早い梅雨明けになった今年。大阪では6月下旬からかんかん照りの日が続いています。たまに思い出したかのように集中豪雨が降ったりしますが、基本的には雨が少ない。そして連日30℃どころか35℃を超える猛暑。このような気候では農家さんは大変でしょう。ひょうたん栽培に挑戦中のヒョータニストさんたちからも苦戦の知らせが入ってきています。

まずは写真①をご覧ください。東大阪市のKFさんが栽培中のユーホー「相生」に、とてもきれいな実がつきました。良い形で素晴らしいなと思っていたら、その数日後に、この実がお尻から裂けてしまったとの報告をもらいました。

7月23日の「ひょうたん日記」では、我が家のユーホー「アントニヌス・ピウス」の最初の実もお尻から裂けたことを報告していました。おそらく、どちらも土が乾きすぎたところに、いきなり水が入ったため裂けたのだと思われます。こうなってしまっても腐らなかったら、秋には「裂けた実」として収穫は可能で、それもまた味わいと考えれば良し、なのですが。でも、やはり実が裂けるのは悔しいですね。

その「アントニヌス・ピウス」には、先週末にまたアクシデントがありました。どんどん膨らみつつあった3個の実「3号」「4号」「6号」のぶら下がった蔓が、重みに耐えきれずにずり落ちてしまったのです。やはり麻のネットだけで支えるのは無理だったことがはっきりしました。とりあえず、先日購入したばかりの脚立を台にして、その上に3個の実のついた蔓を誘導しました(写真②③)。

写真④は「5号」ですが、これも上部に小さな裂け目ができてきました。応急処置として裂け目にオレンジ色のトップジン・ペーストを塗布。これ以上裂けなければいいのですが……。

我が家で作った苗を引き取ってもらったヒョータニストのコンさんと、モリカワさんからは苗が枯れてしまったとの知らせを受けました。杉浦こずえさんの十成「十市」はなかなか実がつかないそうです。また、イハリコさんのひょうたんも今年は鶴首が一つ実っただけで、不作だそう。それぞれの環境の違いがあるので原因は特定できませんが、今年の凄まじい暑さ、それによる土の乾燥も影響しているのではないかと思います。

一方、うれしいお知らせも届いています。写真⑤は、田辺市のともきちさんの畑で育つ雑種瓢「へうたーん」です。ひょうたん以外の植物の葉っぱと混ざり合いながら、たくましく花を咲かせました。もしかしたら、このカオス的な環境が、逆に水枯れを防いでくれているのかもしれませんね。

写真⑥⑦は、淡路島のヤブタさんから。水耕栽培を試していた千成ひょうたんに花が咲いたことは7月16日にお知らせしていましたが、その後、みごと結実したとのこと!可愛いひょうたんが、鈴なりになっています!

ヤブタさんの観察によると、蔓から気根も出てきているそう(写真⑧)。我が家でも偶然水に浸かっていた蔓の途中から気根が出たことがあります。そういえば、ヒョータニストのヤマミーさんがひょうたんの挿し木を試みて成功されたこともありました(2022年11月4日の「ひょうたん日記」)。

水はひょうたん栽培にとって絶対に大切なもの。日照りが続く今日この頃、この当たり前のことを改めて考えさせられます。

(1348日目∞ 7月30日)