ユーホー「アントニヌス・ピウス」も実り始めました!

by 丸黄うりほ

①7月3日。ユーホー「アントニヌス•ピウス」の初花は雄花でした

②7月4日には、雌花1号が開花!

③7月5日には、雌花2号も!

④ところが、以降はずっと雄花ばかり

⑤あまりに切ないので作ってみた雄花ブーケ

⑥雌花5号と6号。受粉うまくいったかな

⑦現在、雌花1号は直径15センチほどの実になりました

⑧雌花2号も同じくらいのサイズ。まだ膨らみそう 

7月2日の「ひょうたん日記」で、「うちの子は蔓ボケ」と嘆いた、ユーホーの「アントニヌス・ピウス」。もしかしたら、育て主の嘆きの声が聞こえたのか?翌日の7月3日に、初めての花が咲きました。こういうタイミングが、じつにひょうたん的なんですよね……。

初花は雄花で、たった一つだけでした。蔓ボケの影響が残っているためか、萼(がく)の色が濃く、花びらの先にも緑色が残り、花が開いてもいびつな形をしていました(写真①)。

その翌日には、ついに初めての雌花が咲きました(写真②)。お相手となる雄花も2つ咲き、前日の雄花も冷蔵庫の中に残してありましたし、がっつり受粉できました。おめでとう!2025年初の、ひょうたんランデブー成立です!

さらに、その翌日には2つめの雌花も開花(写真③)。ただし、この日は雄花がなかったので、冷蔵庫の中にあった前日の雄花を使いました。

ひょうたんの雌花は、花の下にある子房がすでに実の形をしています。ユーホーの場合はくびれがなく、ころんと丸い。対して雄花は、どの品種のひょうたんでも同じような形をしています。花びらの下はしゅっとした漏斗型。白くてふわふわの花びらは、雌花よりも大きくて派手(写真④)。そして、雄花は切り取ってジップロックに入れて冷蔵庫で保存すれば3日は能力を保持します。

「アントニヌス・ピウス」は、6日以降も毎日花が咲いたのですが、全部ぜーんぶ雄花でした。1日平均10個ほど咲いていましたが、雌花が見当たらないので受粉ができない。あまりにも切ないので、雄花を集めてブーケを作ってみたり……(写真⑤)。

ところがです。今週始めの14日のことでした。猛暑によって焼けてしまった葉を切り取り、伸びすぎた蔓を整枝していたら……。

はっ!こ、これは?

私は、自分が重大なミスをしていたことに気がつきました。ベランダの外側に咲いていた花たちを、まったく見逃していたのです!

そのなかには雌花も2つ含まれていました。あわてて受粉してみましたが、1つはすでに花芯が真っ黒。もう1つも茶色くなっていました。おそらく、先週の金曜か土曜あたりに人知れず咲いていたのでしょう。

貴重な雌花を2つも見逃してしまったのは、花が咲いた日の夜に出かけていたのも一因でした。しかし、何と言ってもベランダの外側をよく見ていなかったことが悔やまれます。じつは、昨年のマンションの改装工事でベランダの仕様が変わり、柵が高くなったために、外側に伸びた蔓の様子が見づらくなったのです。私は、「アントニヌス・ピウス」に「気がつかなくて、本当にごめんね……」と謝り、すぐに通販で踏み台を購入しました。

その日の夜、「アントニヌス・ピウス」は5つめの雌花を咲かせました。さらに翌15日には6つめと7つめの雌花が開花。その3つの雌花は無事に受粉できましたので、今度こそ結実してくれるのを願うばかり。(写真⑥)

7月4日に咲いた雌花1号は、現在直径15センチほどの実になっています(写真⑦)。5日に咲いた雌花2号もだいたい同じくらいのサイズ(写真⑧)。2つともまだもう少し大きくなると思います。成長するにしたがって、UFO型というより、平べったいベレー帽のような形になってきましたが……。

ひょうたんの夏は、まだまだこれから。頑張れー!「アントニヌス・ピウス」!

(1344日目∞ 7月17日)

※次回1345日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、7月23日(水)にアップします。7月21日(月・祝)の奥田亮「でれろん暮らし」はお休みです。