豊国神社、方広寺、そして革堂行願寺でもひょうたん栽培が!
by 丸黄うりほ

①御所の南東、寺町通りに建つ古刹・革堂行願寺

②門の近くにハスの植木鉢が並んでいました

③境内ではいろいろな植物が育っています

④ひょうたん苗のプランターを発見!

⑤こちらの植木鉢にもひょうたん苗!

⑥こちらは、東山の豊国神社

⑦ひょうたんの蔓と葉が元気に育っていました

⑧豊国神社に隣接する方広寺のひょうたん棚

⑨すでに実がいっぱいできていました!

⑩なかには高さ30センチほどの大きな実も!
昨日の続きです。北山の京都府立植物園を出て、次に私が向かったのは丸太町。というのも、Facebookでフォローしている「東山瓢箪プロジェクト」さんが、革堂行願寺でもひょうたん栽培を始めたと書いておられたのを見かけたからです。
「東山瓢箪プロジェクト」さんは、その名の通り京都の東山でひょうたん普及活動をされている団体で、豊国神社、方広寺で毎年ひょうたん栽培のお世話をされているだけでなく、祇園周辺の店舗や旅館の門前などでもひょうたんのプランター栽培をすすめておられるようです。東山エリアが活動の中心なのかなと思っていましたが、御所南エリアにもひょうたんの輪を広げられている……?
私は地下鉄丸太町駅で電車を降りて、御所の南側を東へ歩きました。竹屋町通の突き当たりに、西国第十九番札所、革堂行願寺の門が見えてきました。(写真①)
革堂行願寺は行円上人が開いた天台宗の寺院で、一千年以上の歴史を持つ古刹。尼寺であり、猫寺としても知られているそうで、境内ではのんびりと猫が寝そべり、門の近くには見事なハスの鉢植えが並んでいました(写真②)。よく手入れされた庭には、他にもいろいろな植物が植えられていて、その一画に……!
ありました!ひょうたんのプランター二つと、植木鉢二つを発見しました!(写真③④⑤)
ひょうたんの苗は、いずれも本葉6〜7枚。定植してからそれほど日がたっていないように思えます。これだけ小さいとまだ品種もわかりません。
私は本堂におられた僧侶と思しき女性お二人に、ひょうたんのことを尋ねてみました。しかし、お二人とも境内のプランターについて、それまで認識されていなかったようす。ひょうたんのお世話は、別の方がされているのかもしれません。
いずれにしても、私としてはまた京都に新しいひょうたんスポットができたのが確認できたので、お参りをすませ、うきうきとうれしい気持ちで門を出ました。
次に向かったのは、いつもうかがっている豊国神社と方広寺。とはいっても、今年の参拝は初めてです。
京阪神宮丸太町駅から電車に乗って、清水五条駅で下車。まず豊国神社の門をくぐりました。国宝・唐門のすぐそば、去年と同じ場所で今年もひょうたん栽培が行われていました!(写真⑥)
近寄って見ると、蔓がよく伸びて葉は棚いっぱいに茂り、いきいきとした美しい緑が輝いていました。花もちらほらと付き始めていて、実になりかけの小さな雌花もいくつか見つかりました。革堂行願寺よりも早い時期に定植されたのでしょう、こちらは成長が早いですね。(写真⑦)
さらに、びっくりしたのが隣にある方広寺のひょうたん棚です。(写真⑧)
すでに実がいっぱいぶら下がっていました!20個以上、もしかしたら30個くらいできているかもしれません。なかにはすでに30センチ近くにまで育っている大きな実もありました。(写真⑨⑩)
なんという早熟ひょうたん!一般的なカレンダーよりも1カ月ほど早いと思います。おそらく3月にタネをまき、4月には植え付けをされたのでしょう。6月に実ができれば8月には収穫できます。最近は気温が高くなっているので、温室でなくてもこんなスケジュールが可能なのでしょう。ひょうたん栽培のできる時期が長くなっているのは喜ばしいことですね。
さて。お待たせしました。来週はいよいよ福井県福井市で開催された「第50回全日本愛瓢会 総会・展示会」の報告をしたいと思います。
(1335日目∞ 6月26日)
※次回1336日目は奥田亮「でれろん暮らし」6月30日(月)にアップ。
1337日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、7月2日(水)にアップします。