京都府立植物園のひょうたん—今年も20種を確認!
by 丸黄うりほ

①京都府立植物園「四季 彩の丘」にあるひょうたん棚

②今年も栽培が始まっていました!

③「ウルグアイボトル」

④「ユーホー」

⑤「縮緬いぼ瓢」

⑥「十成(中瓢)」

⑦「大王」

⑧「大瓢」ほか全20品種を確認しました!
先週、京都に足を運ぶ用事があったので、北山の京都府立植物園に立ち寄ってきました。以前も「ひょうたん日記」で告白したことがあるのですが、京都府立植物園は、いま地球上で私が最も好きな場所なのです。その理由は、敷地内の「四季 彩の丘」という一画に素晴らしいひょうたん棚があるから。
ここには毎年いろいろな品種のひょうたんが賑やかに植えられているのですが、今年はどうかな……?もし、棚がなくなっていたら、どうしよう……?あまりにも好きすぎて、訪問前にはそんな心配をしたくらい。
ひょうたん棚が見えてくると、そんな杞憂は一気に吹き飛びました。
今年もしっかりと栽培が始まっていました!(写真①)
棚の北側に、一列に並べて植えられた苗たち。まだ本葉2枚の小さな苗から、1メートル以上に伸びているものまでサイズはいろいろ。すべての苗に品種名を記したプレートが立てられていました。(写真②)
右端から読んでいきますと……。まずは「ユウガオ 大丸十貫」が2苗植えられていました。その隣には、「ヘビウリ」、「ヘチマ」、「トカドヘチマ」。この3つはウリ科ではありますが、ひょうたんとユウガオが属するユウガオ属(Lagenaria)とは異なります。
その隣からはすべてひょうたんでした。ひょうたんの実の形や大きさには品種によってかなりバラエティがありますが、葉の形状や蔓の成長のしかたはどれもよく似ていて、品種による大きな差はないようです。
プレートの順に品種名を読み上げていきましょう。「豆瓢」、「小だるま」、「アメリカ」、「中国瓢」、「台湾食用」、「ミニ鶴」、「千成」と、去年もこの棚で見かけた品種名が並びます。
私の目にとまったのは、その次の「ウルグアイボトル」(写真③)。まだ定植したばかりのようで、本葉3枚の小さな苗でした。これは、今年、自分が栽培するひょうたんのタネを決めて注文するときに、ちょっと迷った品種なのです。ひょうたんのくびれの部分が長くて(細いのではなくて長いのです)、おもしろい形の実がなります。
その隣に並んでいたのが「ユーホー」(写真④)。私の今年の本命ひょうたん「アントニヌス・ピウス」がこの品種です。これもまだ本葉3枚で、定植したてのよう。うちの子のほうが、だいぶ成長が早い。しかし、6月中旬でこのサイズでもまだいけるってことですね。「アントニヌス・ピウス」も、焦って大きくならなくてもいいんだよ。
「ユーホー」の隣には「鶴首」。その隣には「縮緬いぼ瓢」が並んでいました(写真⑤)。昨年の本命ひょうたん「ハドリアヌス」の品種です。こちらは苗の成長もよく、がっしりとした健康そうな葉がついていました。
その隣には「マランカ」、「かど瓢」、「百成」。そして、今年我が家で苗まで育てて、ヒョータニストさんたちにお配りした「十成(中瓢)」が続きます(写真⑥)。高さは50センチほど。午後2時ごろで、最も暑い時間帯でしたから、葉がちょっとくったりしていました。うちのひょうたんも、午後は暑そうにしていて、葉が萎れて心配になることがあるのですが。
その隣に植えられていた「大王」という品種は、まったく初めて見ました(写真⑦)。すでに葉も立派だし、巻きひげもしっかりしています。その名の通りきっと巨大な実がなるのでしょう。
「大王」の隣には「大瓢エース」。その隣には「大瓢」、「長瓢」と、巨大な実のなる品種が続きます。今年、我が家で芽出しにチャレンジした「大瓢」は、結局一つも発芽してくれませんでしたが、もしうまくいってたら写真⑧のような感じに成長していたのでしょうか。
というわけで、ひょうたん(Lagenaria)は、「ユウガオ 大丸十貫」をプラスして合計20種を確認することができました。これは去年と比べても多い。
京都府立植物園のひょうたん棚は、今年の夏も期待できそうです!また見にくるね!
(1334日目∞ 6月25日)