EXPO 2025で見つけたひょうたん(その3)

by 丸黄うりほ

①「コモンズ館B」ジブチ共和国のブースで見かけたひょうたん

②モーリタニア・イスラム共和国のブースにて。これは何だろう

③レソト王国のブースにて。これも何だろう?

④本国の人にきいてみても……??

⑤ガンビア共和国のブース。バラフォンとコラに似た楽器

⑥マラカス。「コモンズ館C」グアテマラ共和国のブース

⑦「モザンビーク館」にもバラフォンが

⑧えっ?これもバラフォン?

⑨まさに未来のバラフォンです!

⑩「チェコ館」マスコット「レネ」。「たこ瓢」に似てます

先週の続きです。次に私たちが向かったのは「コモンズ館B」。ここでも、アフリカの国々がひょうたんだらけでした。

写真①は、アフリカ北東部の国・ジブチ共和国のブースで見かけました。ニスのような塗料を塗ってつるつるに仕上げたひょうたんに、伝統的な模様を織り込んだ紐とフサが結ばれています。遠く離れた国だけど、これは日本の愛瓢家にも通じるセンスですね。良い形をしたひょうたんを飾りたくなるのは、人類共通なのかもしれません。

続く写真②は、西アフリカのモーリタニア・イスラム共和国のブース。説明文がなく、いったい何なのかわかりませんが、素材は間違いなくひょうたんです。貝殻がくくりつけてあって、楽器のワムデにも似ているのですが、下にザルがあることから調理器具のような感じもします。

今回、万博で見かけたひょうたんのなかで、もっとも謎めいていたのが写真③④でした。見つけたのは、南アフリカの国・レソト王国のブースです。束ねたわらの上に、胴に穴をあけた鶴首ひょうたんがのせられています。何かの行事で使う一組のセットのようにも思えます。

このブースには本国から来たらしいスタッフ女性と、通訳の日本人女性がいらっしゃったので、私は「このひょうたんは何に使うものですか」とたずねてみました。通訳の女性が本国の人に聞いてくださいましたが、結局わからず。「あまり意味はないそうです。飾りなんじゃないかな」と通訳の方。うーん、でも同じようなセットが二組もあったので、たんなる飾りには見えなかったのですが。

西アフリカのガンビア共和国のブースにも、小さなバラフォンと、コラによく似た弦楽器が展示されていました(写真⑤)。

「コモンズ館B」を出て、次は「コモンズ館C」へ。ここでひょうたんを見かけたのは、中央アメリカの国・グアテマラ共和国のブース。黒く塗られていますが、ひょうたん製のマラカスでした。同じパターンのものが何組もあったので、もしかしたらショータイムのダンスや演奏で使うのかもしれません(写真⑥)。

「コモンズ館」以外のパビリオンでは、「モザンビーク館」で立派なバラフォンに出会いました(写真⑦)。

そして、さらに……。写真⑧をご覧ください!バラフォンの鍵盤上に、たくさんのマレットが並んでいます。マレットは金属製の枠に取り付けられ、ひょうたんの下には電源やコードが見えていますね。そして、この全体像がどうなっているかというと……!

なんと写真⑨のようなことになっていました!そう、これはどうやら自動演奏バラフォンのようなのです!

私が訪れた時には自動演奏は行われていませんでしたが、運が良ければ音が聴けるのかもしれません。まさに未来のバラフォン!

……というわけで、3回にわたって報告してきましたが、万博はまさかのひょうたんパラダイスでした。まさか万博でこんなにたくさんのひょうたんを目撃することになるとは、出かける前にはまったく予想せず。

今回、私が入れなかったパビリオンにも、もしかしたらひょうたんが展示されているかもしれません。万博にはせめてもう一度は行かねばならないなと思いました。

最後に、「チェコ館」で買い求めたマスコット「レネ」のぬいぐるみ写真をアップしておきますね(写真⑩)。私はミャクミャクも好きなんですが、各国マスコットの中でとびきり好きなのがこの子なんです。だって、珍ひょうたんの「たこ瓢(別名テンコマンドメント)」に似てるんですもん。

(1331日目∞ 6月18日)

EXPO 2025で見つけたひょうたん(その1)はこちら

EXPO 2025で見つけたひょうたん(その2)はこちら