EXPO 2025で見つけたひょうたん(その2)
by 丸黄うりほ

①バラフォン。「コモンズ館D」ブルキナファソのブース

②ひょうたん楽器がいっぱい。こちらは太鼓・ベンドレ

③ドンソ・ンゴニという名の弦楽器。初めて見ました

④打楽器のワムデもありました

⑤トーゴのブースに展示されていたシェケレ

⑥小さめのバラフォン。スーダン共和国のブース

⑦この弦楽器もひょうたん製。マリ共和国のブース。

⑧ひょうたんを首から下げた人物?ベリーズのブース

⑨「ガリフナ族のシャカ」。これもひょうたん楽器

⑩二つ割りにしたひょうたん。南スーダン共和国のブース
昨日の続きです。「コモンズ館A」を出て、「シグネチャーパビリオン」や「海外パビリオン」のうち比較的空いていたところをいくつか見てから、私たちは「コモンズ館D」に向かいました。同行のIさんはスタンプ蒐集に熱中。私はすっかりひょうたんアイに……。
そのひょうたんアイが大音量で反応したのが、西アフリカの国・ブルキナファソのブースでした。この国のブースには楽器がいっぱい!ひょうたん楽器以外にも、まったく知らなかった楽器がたくさん並んでいます。
ひょうたん楽器のうちでもっとも目立っていたのは、バラフォンです(写真①)。手書きの解説文(日本語)がついていて、自由に演奏してみることもできるようになっていました。叩いてみると本当にいい音が響く!楽しいー!
音でメッセージを伝える太鼓として知られる、ベンドレもありました(写真②)。また、ドンソ・ンゴニと呼ばれる弦楽器(写真③)や、打楽器のワムデもありました(写真④)。
いろんな種類のひょうたん楽器が、どれもとてもいい状態で、堂々と誇らしげに展示されているのを見て、ああここが世界一のひょうたん楽器の本場なのだ、「いつかブルキナファソに行きたい!!」と本気で思いました。
興奮冷めやらぬままブルキナファソのブースを後にし、次にひょうたん楽器に出会えたのは、やはり西アフリカの国・トーゴのブース。こちらには、美しいビーズをまとったシェケレが展示されていました(写真⑤)。
さらに、北東アフリカの国・スーダン共和国のブースでも小さめのバラフォンを発見(写真⑥)。西アフリカのマリ共和国のブースにも、バラフォンと、コラのようなひょうたん弦楽器が展示されていました(写真⑦)。
ひょうたんが展示されているのは、やはりアフリカの国ばかり。しかも、ほとんどが楽器ではないか?と思っていたら、カリブ海に面した中央アメリカの国・ベリーズのブースで、杖をつき、ひょうたんを首から下げている等身大写真のおじさんを発見!(写真⑧)
このひょうたんは水筒のようです。とすれば、これはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラのように巡礼の道を歩いている人なのかもしれない。しかし、いったいこの写真の男性はどなた?ベリーズの有名人なのかな?
混み合っていて、ブースの案内をしている人にたずねることもできず、とりあえずおじさんの写真を撮ってもういちどブースの中に入ると、今度は楽器を発見!説明書きには「ガリフナ族のシャカ」とあり、「シャカはシシラとも呼ばれ、ガリフナ族の音楽文化の一部をなしており、太鼓が作り出すリズムを引き立てるために演奏されます」と書かれていました。
この丸い実がひょうたんではない可能性もあると思い、念のため帰ってから調べてみると、「シシラはひょうたん楽器」との情報を入手。よかった、ひょうたんでした。マラカスにも似ていますね(写真⑨)。
「コモンズ館D」で最後にひょうたんを見かけたのは、北東アフリカの南スーダン共和国のブース。丸いひょうたんを半割りにしたものがいくつか並んでいました。説明書きはありませんでしたが、隣に盃がおいてあったことから、酒入れのような器なのではないかと思います(写真⑩)。
(1329日目∞ 6月12日)
*続きます
※次回1330日目は奥田亮「でれろん暮らし」6月16日(月)にアップ。
1331日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、6月18日(水)にアップします。