EXPO 2025で見かけたひょうたん(その1)

by 丸黄うりほ

①大阪・関西万博(EXPO 2025)にやってきました!

②「コモンズ館A」エスティワニ王国のブースで発見!

③素敵なデザイン。水入れかな、それともインテリア?

④ギニアビサウ共和国のブース。楽器コーナー

⑤胴にひょうたんが使われた弦楽器

⑥ブルンジ共和国のブースにもひょうたん楽器が

⑦陶器の壺のように見えますが、これらもひょうたん製でした

⑧カリブ海に面した国、セントルシアのブースで発見

⑨ひょうたんかな?と思いきや…… 

大阪・関西万博(EXPO2025)に、ようやく行ってきました。一緒にでかけたデザイナーのIさんが頑張ってくれたのにも関わらず、人気のパビリオンはなかなか抽選に当たらず。そんなわけで、抽選や予約なしで入れる「コモンズ館」を中心に回ったのですが、これが、ひょうたん好きにとっては大当たり!

というわけで、きょうから3回にわたって万博会場で見かけたひょうたんを紹介していきたいと思います。

ちなみに「コモンズ館」は複数の国と地域が共同出展しているタイプのパビリオンで、万博参加の158カ国・地域のうち、「コモンズ館」にブースを設けているのは94カ国・地域にも及ぶそう。一生のうちに行けそうにない国や、名前さえ知らないような遠い国。そのお国自慢の文化や特産品が、ここに集まっているのです。なんだかそれだけでわくわくしますよね!

さて。私たちは、ミャクミャクに挨拶し、国内パビリオンをいくつかチラ見した後、大屋根リングをくぐって中へ。

まずは「コモンズ館A」に入場しました。

ひょうたんを最初に見つけたのは、西アフリカのエスティワニ王国のブース。ひょうたんの周りをぐるりとひもで編み、取っ手をつけたものが並んでいます。ひょうたんは丸型やツボ型などいろんな形のものがありましたが、何に使うものなのか説明がありません。水や飲み物を入れる容器でしょうか?周囲の編み込みがとても美しいので、実用品ではなくインテリアや鑑賞用の工芸品かもしれません(写真②③)。

次にひょうたんに遭遇したのも西アフリカの国。ギニアビサウ共和国のブースでした。こちらにはいろいろな楽器を並べたコーナーがあり、その中にひょうたんをぶら下げた木琴と、ひょうたんを胴に使った弦楽器がありました。どちらも楽器名が表示されていなかったのですが、木琴はバラフォンの一種のよう。弦楽器は竿の雰囲気などがエコンティンに似ているように思います。(写真④⑤)

アフリカ内陸の国であるブルンジ共和国のブースでも、たくさんのひょうたんに出合いました。やはりまずは楽器。写真⑥をご覧ください。ほかの楽器と重なり合っていてわかりにくいのですが、長い竿に3個のひょうたんをくっつけた楽器が横たわっています。これはガボンの楽器、ンベットによく似ています。しかし、地図でみるとガボンとブルンジはけっこう離れていますので、別の楽器なのかもしれません。どうやって演奏するんでしょう?どんな音を奏でるのでしょう?とても気になります。

ブルンジの工芸品はどれも仕上がりが美しく、写真⑦に並んだ壺などはまるで陶器のよう。ですが、切り口から覗き込むと植物由来の繊維模様が見えて、これもひょうたん製なのだとわかりました。

ひょうたん自慢の国は圧倒的にアフリカが多い。そんな中、カリブ海に面した国・セントルシアのブースで見かけたのが写真⑧⑨です。丸い形をしていて、一瞬ココナツかなと思ったのですが、ひょうたんのようにも見えます。家に帰ってから調べてみると、現地では「カラバッシュ」と呼ばれる、おそらくノウゼンカズラ科の「ヒョウタンノキ」であろうと見当がつきました。

(1328日目∞ 6月11日)

*明日に続きます