みんな幸せな瓢生を送れますように！

by 丸黄うりほ 

①吹田市のイハリコさん宅。ユーホーの「ゆうたろう」

②「花形文化通信」塚村編集長宅。十成の「大ちゃん」

③大阪市の杉浦こずえさん宅。十成の「十市」

④東大阪市のKFさん宅。ユーホーの「相生」

⑤吹田市のコンさん宅。ユーホーの「コン  ユーホードウ」

⑥最後のユーホーは、守口市のたみさん宅に

⑦発芽しなかったポットは、瓢箪山のフェイ・ターンさん宅に

この春、我が家で生まれたひょうたん8苗のうち、ユーホー1苗を「アントニヌス・ピウス」と名付け、ベランダ置きのプランターに定植したことを昨日の「ひょうたん日記」に書きました。

そして、「アントニヌス・ピウス」以外の7苗も、先週から今週にかけて次々にもらわれていきました。きょうは、7苗のその後について報告していきますね！

まずは写真①をご覧ください。こちらは、5月18日に吹田市のイハリコさんに引き取っていただいたユーホーです。「ゆうたろう」という名前をもらい、お庭に地植えしてもらいました。この場所は、昨年、千成のこぼれダネがたくさん実をつけた場所なのだそう。イハリコさんはすでに「ひょうたろう」と名付けた百成も栽培中で、5月8日の「ひょうたん日記」で紹介しています。2苗とも元気に育ちますように。

続いて写真②。こちらは、「花形文化通信」の塚村編集長に5月19日に引き取ってもらった十成です。「大ちゃん」と名付けられました。「大ちゃん」が植えてもらったプランターは、昨年、我が家で途中まで育て、事情あって6月に塚村さんに引き取っていただいた縮緬いぼ瓢「ハドリアヌス」の形見です。立派な実をならし、見事な瓢生を終えた「ハドリアヌス」同様、「大ちゃん」も頑張ってくれますように。

続く写真③も十成。同じ日に、大阪市の杉浦こずえさんのお家に引き取ってもらいました。ベランダ置きのプランターに定植してもらい、「十市(とおち)」と名付けられました。天武天皇と額田王の間に生まれ、大友皇子の妃となった高貴な女性の名前をいただいたようです。その名にあやかり、気高く健やかに成長してくれるといいな。

続く写真④は、5月21日に東大阪市のKFさんに引き取っていただいたユーホーです。ちょうどこの日にKFさんが南座で観た舞踊「相生獅子」からもらって「相生」と名付けられました。「相生とは二つの幹が共に育つという意味があるらしいので、ちょうど良いかと思いつけました」とKFさん。毎年いい実をならしてくださるので、今年も成長を楽しみにしています。

写真⑤もユーホー。同じ日に、吹田市のコンさんに引き取られました。コンさんは一昨年からひょうたん栽培に挑戦しているものの、まだ実をならせたことがありません。昨年は花が咲いたので、あともう一歩でした。なぜコンさん宅のひょうたんは実をつけないのか？もしかしたらプランターが小さすぎるのではないか。プランターを大きいものに替えたらうまくいくのでは？……というわけで、今年は苗に大きめのプランターと支柱をセットして託しました。「コン  ユーホードウ」と命名されたこのひょうたん、今度こそうまく育ってくれたらいいですね。

5月23日には、「ヒョータニスト・パーティ」のメンバーでもある川西市のモリカワさん宅に十成1苗が引き取られました。そして、写真⑥は、我が家のベランダに残った最後の苗です。その最後のユーホーも、5月25日に守口市のたみさんに引き取られていきました。モリカワさんの十成も、たみさんのユーホーも、新天地で頑張ってくれますように。

さて、ついに一つも芽を出さなかった大瓢5ポットと、十成1ポット、ユーホー1ポット（写真⑦）。ありがたいことに、このポットたちも東大阪市・瓢箪山のフェイ・ターンさんが引き取ってくださることになりました。昨年も、我が家で芽を出してくれなかった苗たちが、フェイさんの畑では発芽したのです。もしかしたら、今年も奇跡が起こるかもしれません。

ひょうたん苗たち、それぞれの運命の場所で、与えられた命を全うできますように。可愛い花や実をいっぱいつけて、育ててくれた人に笑顔を運んでくれますように。

（1323日目∞ 5月29日）

※次回1324日目は奥田亮「でれろん暮らし」6月2日(月)にアップ。

1325日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、6月4日(水)にアップします。