ひょうたんのプランター栽培に必要なものリスト

by 丸黄うりほ

①気温が上がり、一気に成長したひょうたん苗たち。

②プランターはできるだけ大きなものを用意します

③ベランダに直置きせず、木片を敷いて

④鉢底石は深さ4センチ。ケチってはいけません

⑤最も大切なのは良質の土で育ててやること!

⑥カニ殻、石灰を土に混ぜるのがおすすめ

⑦この一手間が恐ろしい病気を予防します!

⑧元肥は穏やかに効く固形タイプを

⑨肥料はプランターの端に置きます

今年は気温低めの日が多く、ひょうたん苗の成長もやや遅めだなと思っていたら、大阪は先週末から気温が急上昇。すると、2、3日であっという間に大きくなりました。本当にひょうたんってわかりやすいというか、なんというか。

「これは急がねば!」と思い、私はいつも苗を引き取っていただいているヒョータニストさん数人にあわてて連絡しました。同時に、我が家のベランダでも定植の準備に入りました。

ひょうたんはおもに畑で栽培される植物で、園芸本などを見ても「千成など小さめのひょうたんはプランター栽培も可能」と書いてある程度で、あまり詳しいノウハウについては書かれていません。しかし、我が家はマンションで、ベランダ置きのプランター栽培しか選択肢はありません。

というわけで、プランターでのひょうたん栽培については、「丸黄式」と名乗っても許されるんじゃないかと思うくらい、試行錯誤を繰り返しつつ、ここまでたどり着きました。きょうは、プランターでのひょうたん栽培で準備しておきたいものを、忘備録的に改めてリストアップしておきます。

[その1]プランターはできるだけ大きいものを用意すべし。

ひょうたんは本葉4、5枚くらいが定植の適期で、植えられたスペースが生涯の家になります。その後の生涯は、土の量と質でほぼ運命が決まるといっても過言ではありません。そんなわけで、プランターはできる限り大きいものを用意してやりましょう。丸黄のイチオシは、〈大和プラスチック 菜園プランターしゅうかく菜800型〉、アマゾンでも買えます(Amazonはこちら)。その大きな大きなプランターの真ん中に、ぽつんと一つだけ苗を植えます。決して寄せ植えしてはいけません。すぐに大きくなりますので。

[その2]プランターの下に木片を敷くべし。

マンションのベランダは真夏になると異常な高温になります。いくら暖かい気候が好きなひょうたんであっても、50℃の酷暑には耐えられない。プランターは直置きせず木片などを下に敷いて風通しを良くします。

[その3]鉢底石をたっぷり入れて水はけよくすべし。

鉢底石は必ず入れましょう。〈しゅうかく菜800型〉の場合、4センチほどのスリットがあるのでその高さまで一面に敷くとちょうどよく、今回は12リットルほど入れました。他のプランターの場合でも深さ4センチを目安にすればいいと思います。地味な存在の鉢底石ですが、ケチると根腐れしたり、病気になりやすくなります。

[その4]良質な土にカニ殻と石灰を混ぜるべし。

いろいろな土を使って比べた結果、私はここ数年〈タキイの培養土〉を愛用しています。今回は、20リットル3袋でちょうど良い量でした。〈タキイの培養土」はこのままでも十分良い土なのですが、私はここに〈自然応用科学 カニ殻〉〈東商 すぐに植えられる石灰〉を混ぜ込んでいます。だいたい7リットルの土に対してスプーン1杯ずつくらいを入れてスコップでかき混ぜます。とくにカニ殻は超おすすめ。ちょっとカニ臭はしますが、つる割れ病など致命的な病気を引き起こす菌の繁殖を抑え、土を善玉菌で満たしてくれます。

[その5]穏やかに効く固形肥料を元肥とすべし。

ひょうたんは大食いな植物です。土に含まれている栄養分だけでは大きな実をたくさんならすことはできません。植え付けの時には、じんわりと効く固形タイプの肥料をプランターの端に置きましょう。直接肥料が当たると根を傷めてしまうので、離して置くのがポイントです。成長にしたがって肥料の種類を調節しながら与える必要があるのですが、元肥は「チッソ、リン酸、カリ」が同じ割合で含まれた、入手しやすい化学肥料でよいようです。チッソ多めの油かすはやりすぎに注意。

来週は、いよいよ苗の植え付けを報告します。今年、我が家のベランダを占拠する権利を与えられた、新皇帝ひょうたんのお披露目です!

(1320日目∞ 5月22日)

 

※次回1321日目は奥田亮「でれろん暮らし」5月26日(月)にアップ。

1322日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、5月28日(水)にアップします。