壁にひょうたんあり!(その1)
by 丸黄うりほ

①「壁にひょうたん」にたどりついて大喜びの丸黄うりほ

②口部の上がった横向きのひょうたん。本当に良い形です!

③左の黒い長方形の部分に、かつてはひょうたん型の窓が?
今年3月、ひょうたんグルメ班で、大阪のひょうたんグルメなお店をハシゴした際に立ち寄った「壁にひょうたん」な物件。きょうと来週水曜日は、その二つをみなさまに紹介しようと思います。
ことの起こりは、1月。私は「X」で偶然1枚の写真を見かけました。どこかの街角に建つ古民家。その壁に、じつに味わい深いひょうたん型が刻まれていたのです。(こちらです)
その写真をアップされていたのは、1985年から2018年まで、大阪のアメリカ村(その後、西区阿波座)にあった中華食堂「楽天食堂」の店主・小川雅章さんでした。私もとても好きなお店で、よく食べに行っていたのを懐かしく思い出しました。「花形文化通信」の塚村編集長はお知り合いということで、このひょうたんの壁がどこにあるのか聞いてみようということになり、教えてもらって、大阪市立天下茶屋中学校の近くにあるということがわかったのです。
ひょうたんグルメ班のコンさんと私は、地下鉄天下茶屋駅で降り、西へと向かいました。迷うこともなく、そのひょうたんはあっさりとみつかりました。
写真①②③をご覧ください!
黄色っぽい壁に、横向きのひょうたん。きゅっとくびれた腰回り、コンパクトな上の膨らみに、どっしりとした下半身。口部が少し上に持ち上がり、本当にいい形をしています。ひょうたん型の下に、飾り罫のようなレトロ模様があるのもいい感じ。
ひょうたん壁があるのは、天下茶屋中学校の南東角の向かいの建物で、電気店の看板が出ていました。バイクに乗ってきた男性が降りて中に入っていかれたので、私は思い切ってその方に声をかけてみました。
その方によると、壁のひょうたんは、男性がここで電気工事の店を始める前からあったとのこと。以前は美容室だったのだそうです。現在は塗り込めてしまったけれど、その時にはひょうたん型の窓もあったらしい!
写真③を見ていただくと、左のほう、エアコン室外機の上に黒い三つの長方形があるのが見えますよね。どうやらこの部分が窓だったそうなのです。
みなさん、想像してみてください。それはもう、なんとおしゃれな建物だったことでしょう!
訪れる前、私はなんとなく、ここはもともと和菓子店じゃなかったのかな、なんて思ったりしていました。今は電気店というのも意外でしたが、以前は美容室というのも意外でした。
気になる「壁にひょうたんあり」物件は、大阪市内にもう一つありました。来週はそちらを紹介しますね!
(1317日目∞ 5月15日)
※次回1318日目は奥田亮「でれろん暮らし」5月19日(月)にアップ。
1319日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、5月21日(水)にアップします。