ユーホーはまあまあ順調。大瓢と十成は沈黙したまま
by 丸黄うりほ

①まったく反応のない大瓢と十成のタネ

②根は出てないけど、ポットにまくことを決めました

③大瓢(ピンク)、十成(オレンジ)、ユーホー(水色)。合計10ポット

④適温のヒーターで温め、しばらく見守ることに

⑤こちらは、双葉になったユーホーたち

⑥1つが枯れて、現在ユーホー5ポットを栽培中

⑦本葉も出始めました!頑張れ!
昨日の「ひょうたん日記」では、4月にまいた3種類のひょうたんのタネのうち、ユーホー「だけ」が順調に発芽したことをお伝えしました。「あとの2種類、大瓢と十成はどうなっているの?」と思われた方もおられるでしょう。それって、そのまま私が大声で叫びたいセリフです。
「まーったく!! 大瓢と十成はどうなっているのっ!?」
叫んでみても、わめいてみても、大瓢と十成はまったく返事をしません。ずーっと沈黙したままです。
ひょうたんのタネって、発芽率があまり安定していないように思います。しかも、どれがさくっと発芽してくれる「アタリ」のタネなのか。あるいはいつまでも目覚めない「ハズレ」のタネなのか。それともただ目覚めるのが遅い「ネボスケ」なのか、まいてみるまでわかりません。
濡れた布にくるんでヒーターで保温し始めてから2週間たったので、私はしびれを切らし、4月25日にすべてのタネを強制的に次の段階に進めることにしました。
目覚めてくれないタネ(写真①)は、大瓢が9粒、十成が7粒、ユーホーが1粒です。根が出てきたユーホーのタネはビニールポットに1粒ずつ植えましたが、目覚めないタネは基本的に1ポットに2粒ずつにしました。タネはいくつかを同時に植えた方が目覚めやすいと聞いたこともあり、また土を節約するためでもあります(写真②)。
こうやってできたのが、大瓢5ポット(ピンク)、十成4ポット(オレンジ)、ユーホー1ポット(ブルー)の合計10ポット。目印に色違いのストローを立てました(写真③)。
ポットはカゴに入れて再び室内へ。25℃〜30℃を保つようにセットしたヒーターマットの上にのせ、霧吹きで水をやってから、全体に濡れ布巾を被せました(写真④)。
この状態でしばらくおいて、1つでも2つでも芽が出てくれたらいいのですが……。全滅もありえるので、過度な期待はせずに、できるだけ気を長く持って見守っていこうと思います。
さて。昨日お伝えしたユーホーのその後です。殻を被ったまま発芽したタネは、無事に殻を脱いで元気な双葉になりました。(写真⑤、左列手前)。しかし、6ポットのうち1つの双葉が、まったく成長してきません(写真⑤、右列中央)。この写真を撮った4月25日にはかろうじて生きていましたが、さわってみると葉はすでにふにゃふにゃで、もう根がダメになっているのがわかりました。
いつも茎の長い(徒長した)苗にしてしまいがちなので、今年はかなり水を減らしていたのです。それが行きすぎて、おそらく水不足で枯れてしまったのだと思います。水やりは本当に難しい。ごめんね。
気温が高く水が多いと苗は早く成長するのですが、今年は気温の低い日が多いうえに水を減らしているためなのか、例年より成長が遅いような気もします。今年はこの5ポットだけになるかもしれません。大切に育てなければならないと、いつも以上に強く感じます(写真⑥)。
最初に芽が出た苗からは、ようやく小さな本葉も出始めました。どうか、このまますくすくと成長してくれますように。(写真⑦)
(1312日目∞ 5月1日)
- 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョータニスト・パーティ」のメンバー。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
※次回1313日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、5月7日(水)にアップします。5月5日(月・祝)の奥田亮「でれろん暮らし」はお休みです。