ひょうたんがよく似合うレコードショップ「熱帯夜」
by 丸黄うりほ

①天神橋筋2丁目商店街にある「熱帯夜」

②店主の秋葉慎一郎さん

③壁にはサイケデリックアートも

④真ん中のキャラはひょうたんかな?

⑤お店にしっくりとなじむひょうたん

⑥ひょうたんはすべて飾り物。売り物ではないそうです

⑦見る人が見たらわかるエコバッグ。買い求めました
大阪・南森町の「熱帯夜」は、2023年にオープンしたレコードショップ(Instagramはこちらへ Xはこちらへ)。「最近またヴァイナルが売れているらしいよー」という話はときどき聞きますが、こんな魅力的なお店が天神橋筋商店街に出現すると、その説にかなりの説得力を感じます。
私は以前、おそらく開店されて間もない頃に、何かのコンサートの帰りにふらっとこちらに立ち寄ったことがありました。その時、最も衝撃を受けたのが、お店のなかにひょうたんが飾られていたこと。レコードショップだから、レコードがあるのは当たり前だし、本や、いろんな雑貨が置いてあるのも、まあまあ、ありますよね。
しかし、レコードショップにひょうたんがあるというのはかなり変わっています。そしてレコードショップにひょうたん目当てで行く客のほうもちょっとおかしい。そのような自覚はあったのですが、先日、「ひょうたんグルメ班」のコンさんと街歩きをした際に、「まだあのひょうたん、あるかな……」という邪な考えがわいてきて、久々に再訪させていただきました。
その日も、天神橋筋2丁目商店街に面した雑居ビルの前に、いつもの看板が出ていました(写真①)。少し急な階段を3階まで上がると……。
ポップでカラフルでサイケでレトロ!そんな形容詞を思わず連打したくなるような、賑やかな世界が目に飛び込んできました。
まず写真②をご覧ください。お店の奥に座っておられるのが店主の秋葉慎一郎さんです。壁にはサイケデリックな蛍光色アートが燦然と輝いています(写真③)。
レコードの品揃えは、60年代〜80年代のロックやポップスなどが中心ですが、あえてジャンル分けせずに置いてあるのが特徴的。
「熱帯夜」という店名は、秋葉さんが細野晴臣さんのファンで、その楽曲から……とうかがった時は、「私もその曲、だいっっっ好きです!」と思わず叫んでしまいました。まさにその「熱帯夜」(YouTubeへ)という曲に通じるチャンプルー感が、お店全体に漂っています。
ふと、ディスプレイに使われているテキスタイルを見ると、ひょうたんのような顔も見つかりました(写真④)。そして……、窓際には、目当てのひょうたんがその日もぶらんぶらんと下がっていました!(写真⑤)
横に竹笠があるせいなのか、神社の開運グッズがあるせいなのか。以前うかがった時以上に、ひょうたんがお店によくなじんでいると感じました。商品の数や種類が増えて、チャンプルー感がさらに増してきたせいでしょうか?
秋葉さんは、カウンターの中からも紐付きの千成ひょうたんを出してきて、見せてくださいました(写真⑥)。
以前、お客様に「ひょうたんも売り物ですか?」と尋ねられたことがあったそうです。今のところひょうたんはすべて飾りなのだそう。でも、このお店なら、ひょうたんが売られていても違和感がないような気がします。ひょうたんも買えるレコードショップって、ものすごく素敵なのでは……と思うのは私だけでしょうか?
Tシャツなどのウェアもかっこいいものが多くて、目移りばかりするなかで、見つけてしまったのが写真⑦のエコバッグ。LPレコードが入るサイズで、使い勝手もよさそう。というわけで、今回はこのバッグを自宅に連れ帰ることに決めました。
(1299日目∞ 4月2日)
- 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョータニスト・パーティ」「ヒョウタン総合研究所」のメンバー。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。