手作りバラフォンとシェケレの晴れ舞台(後編)
by 丸黄うりほ
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①「むらさきmusicラボ」の発表会で。Tさん(右)はシェケレを手作り
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②右からS君一家のバラフォン、SAKIさん、Tさんのシェケレ
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③SAKIさんがシェケレのために選んだひょうたんをカット
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④一つ一つビーズを手編み
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⑤ブルー系のビーズがきれいです
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⑥完成間近。下に小さな茶色のビーズを使いました
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⑦完成。シックな配色が素敵
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⑧坂本真理さんがバラフォン製作のために集めた木片(撮影:①②⑧坂本真理さん、③④⑤⑥⑦SAKIさん)
昨日の続きです。S君と、ママとパパの創意工夫によって生まれた手作りのバラフォンが、いつに今月、たくさんの人の目にふれる機会がやってきました。
2月15日、「むらさきmusicラボ」では一年間の練習や学習の成果を発表する、発表会が行われました。ラボを主宰する坂本真理さんによると、「発表会だというと緊張してしまう子もいるので、私の誕生日のお祝いだということにして、毎年、今の時期に開催しています」とのこと。「真理先生のためなら演奏する」と言ってくれる優しい子が多いそうです。
今年は、子どもの生徒さん14名がピアノの独奏を行なったほか、大人のグループも3組が出演。
そのうちの1組が、写真①のお二人です。向かって左に立つのがS君のパパで、この日はカホンを担当。そして、右がTさん。Tさんは坂本さんにシェケレの作り方と演奏法を教わるために、新潟県からわざわざ東京のラボまで通っていらっしゃるのだとか。
Tさんの横にはシェケレが二つありますが、奥に置いてあるほうはTさんの手作り。このシェケレの素材となったひょうたんもラボで栽培されたものです。昨日の「ひょうたん日記」の写真①で、S君一家の横でひょうたんを加工されていたのは、こちらのTさんなんです。
さて、写真②は、この日、会場内に設けられた作品展示コーナーの一画です。
S君一家のバラフォンが向かって右に並んでいます!本場のバラフォンよりも小型ですが、かっこいい楽器に仕上がっています。ママとパパの助けがあったとはいえ、小学3年生でこれを作ってしまうS君って本当にすごい。ヒョータニストとしての将来が非常に楽しみであります。
そして、その横に並ぶ二つのシェケレ。向かって左がTさんの作品。ビーズの配色が楽しいですね。真ん中のブルー系ビーズのシェケレは、ピアノの先生でもあるSAKIさんの作品です。
SAKIさんは、シェケレの製作過程を写真に収めておられ、坂本さんがそのお写真を借りてくださいましたので紹介しましょう。
まずは作品に添えられたご本人のコメントです。
「昨年の秋に作り始めた二つ目のシェケレです。ひょうたん選びからカット、ビーズを編みながら音色を確認したりと、一つ一つの工程を大切にしながら作りました」
写真③は選んだひょうたんをカットしたところ。カビ模様が味わい深い百成ひょうたんですね。皮はやや薄めでしょうか。ブルーの糸を選び、ビーズもブルー系(写真④)。少しずつ編み上がっていきます(写真⑤)。ブルーを5段編んだ後は、小さな茶色のビーズを2段(写真⑥)。そして、写真⑦が完成形。シックな配色でとても素敵に仕上がりました。
これが「二つ目のシェケレ」ということは、SAKIさんは今までにもう一つ製作されたことがあるということですよね。ひょうたんが違い、ビーズの種類が違えば、音の鳴り方もまた違うでしょう。Tさんのシェケレも含め、どんな音が鳴るのか、機会があればぜひ聞かせていただきたいです。
最後に写真⑧をご覧ください。こちらは坂本さんが、バラフォンの次のステップのために集めた木片だそうです。次は「古い木琴リサイクルではなく、いろんな木材とひょうたんの相性を調べています」とのこと。端材はホームセンターで買い集めました。
SAKIさんは現在、これらの木材や竹などを使って、バラフォンの製作をされているそうです。もう少し手直しをしてからお披露目したいということで、今年は間に合いませんでしたが、来年の「お誕生会」では見せてもらえるかな?出来上がりを楽しみにしています!
(1286日目∞ 2月27日)
※次回1287日目は奥田亮「でれろん暮らし」3月3日(月)にアップ。
1288日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月5日(水)にアップします。