届いた種子と全日本愛瓢会刊『ひょうたん春秋』と
by 丸黄うりほ
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①今年は「大瓢」「中瓢(十成)」「ユーホー」に挑戦します!
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②1月に届いた『愛瓢』131号
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③NPO法人 全日本愛瓢会発行『ひょうたん春秋』
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④函入り、ビニールカバーつき上製本。ひょうたんマークがプリティ♡
全日本愛瓢会に有償配布をお願いしていたひょうたんの種子が届きました。昨年末(12月26日)の「ひょうたん日記」でもお知らせした通り、今年は正統派のひょうたん型の実がなる品種「大瓢」と「中瓢(十成)」、平べったい円型の実がなる「ユーホー」の3種類を選びました。
種子の芽出しはもう少し暖かくなってから行う予定ですが、そろそろ栽培スペースの準備をしなければなりません。昨年の主人公ひょうたん、縮緬いぼ瓢「ハドリアヌス」の乾燥終了を昨日の「ひょうたん日記」でお伝えしたばかりなのに、一年って本当に早いなあと思います。
全日本愛瓢会についてはここでも何度か書かせていただいておりますが、一言で言うと「日本で最も権威のある愛瓢家の団体」ということになるでしょう。なんといっても名誉総裁が秋篠宮さまなのですから。
その会報である『愛瓢』の最新号・131号に、第八代目の会長をつとめられた時田勉さんの訃報が出ていました。
時田さんはメンバーのみなさんと協力して、全日本愛瓢会から今までに数冊の本を企画・出版されています。なかでも創立45周年を記念して令和2年のひょうたんの日に発行された『ひょうたん春秋』は、事務局の我如古春世さんとともに編集を担当され、執筆者としても本の半分ほどのページを担当されています。
そのページ、「名人訪問記」は、全日本愛瓢会の展示会で受賞された方を中心に、全国に住むひょうたん名人を訪ねて時田さんがインタビューを行い、それぞれの栽培や作品作りのこだわりを聞き取ったもの。もともと『愛瓢』で連載されていた文章をまとめたということですが、名人たちの工夫や熱意に驚くとともに、インタビュアーである時田さん自身のひょうたん愛が文面から強く伝わってきます。
本物の愛瓢家とはかくなるものか。ここに記されているのは、オーバーでなく、「ひょうたんと人生」そのものである……。
令和5年に入会したばかりの私にとって、この本はすでに入手困難だったのですが、秋篠宮さまとともに序文を寄せられている相談役の湯浅浩史先生から一年ほど前にご恵送いただき、読ませていただきました。「時田会長渾身の本ですよ」と湯浅先生に聞いていたこともあり、「じっくりと読み込んでからにしよう」と思っているうち、「ひょうたん日記」で紹介するのが今になってしまいました。読んでみたいと思われた方は、ぜひ全国の図書館や古書店で探してみてください。
時田会長。素晴らしい記録を、ひょうたんへの限りない愛を、本の形でも後輩たちに残していただき、ありがとうございました!
(1281日目∞ 2月13日)
※次回1282日目は奥田亮「でれろん暮らし」2月17日(月)にアップ。
1283日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、2月19日(水)にアップします。