縮緬いぼ瓢「ハドリアヌス」ついに仕上がりました!

by 丸黄うりほ

①乾燥に1カ月以上かかった縮緬いぼ瓢「ハドリアヌス」

②最初に結実した「ハドリアヌス1号」

③お尻までびっしりといぼに覆われています

④「ハドリアヌス2号」は4個のなかで最も大きい

⑤いぼは真ん中が少なめ、お尻のほうは多い

⑥「ハドリアヌス3号」は球形に近い美瓢

⑦これも、いぼびっしりのいいお尻をしています

⑧兄弟と似ていない「ハドリアヌス4号」

⑨いぼが少なく、リンゴのような形が特徴

はー、長かった。1カ月以上かかってしまいましたが、縮緬いぼ瓢「ハドリアヌス」の乾燥作業がようやく終わりました!

水から出したひょうたんは通常2週間ほどで乾くのですが、「ハドリアヌス」の場合は完全に乾くまで倍以上の日数がかかりました。いぼがある上に肉厚だから、仕方がなかったですね。

やっと全工程が終わり、「素ひょうたん」として完成した「ハドリアヌス」の4個の実たちは、太陽の光を浴びてまるで笑っているかのようです。おめでとう!お疲れ様でした、「ハドリアヌス」!(写真①)

上部に開けた穴の周辺を指でリズミカルに叩くと、「ポォン、ポォン」と反響音を含んだ気持ちの良い音が出ます。4個の奏でる音は大きさに応じて音程が異なり、並べて叩くとすでに楽器のようです。

では、実った順に「ハドリアヌス1号」からじっくりと鑑賞していきましょう。

写真②は「1号」を上から眺めたところで、③はひっくり返したお尻のほうです。「1号」のサイズは第3位ですが、いぼは4個のうちで最もびっしり埋まっています。少し縦長形で、なんというか、品が良い。机の上に置くと陶器でできているようなアートっぽさが漂います。触り心地もとても良い。

続いて写真④⑤。こちらは「ハドリアヌス2号」です。

「2号」は4個のうちで最大の実となりました。高さ17センチ、直径15センチあります。ほんの少しだけ縦長で尻窄みです。お尻の周辺はいぼが密集していますが、真ん中あたりはいぼがまばら。叩いて出る音は最も大きく、低く、素晴らしく響きます。

写真⑥⑦は「ハドリアヌス3号」です。

高さも直径も15センチ。4個のなかで最も球形に近く、バランスのいい美瓢に仕上がりました。これも「2号」と同じく、お尻のほうはいぼが密集していますが、真ん中あたりはまばら。両手で持つとちょうど良いサイズで、なでているとなぜか気持ちが落ち着きます。見る角度によっていぼが織りなす風景が異なり、ずっと眺めていられるのも良いですね。

そして、写真⑧⑨は「ハドリアヌス4号」です。

このひょうたんだけ、兄弟の実とまったく違うルックスをしています。大きめのリンゴのような形に、ぽつぽつといぼがある。ヘタがあまりに可愛らしいので、中身出し用の穴はお尻のほうに開けました。そのときに、ドリルのためらい傷がついてしまったのですが、台風の目のようにも見えてチャーミング。

「ハドリアヌス4号」だけが他の3個とこれほどまでに似てないのは、雄花(お父さん)が千成ひょうたんだからなのです。縮緬いぼ瓢の雌花(お母さん)とのハイブリッド。いぼは少なめですが、形は丸い。お母さんの遺伝子のほうがやや強く出ているかなと思います。

それにしても、4個とも個性的です。標準的なひょうたん型の品種の場合、大きさも形もそっくりで、見分けがつかないほど似ている兄弟が生まれる比率が高いのですが、この4個は似てない。それぞれの存在感を主張しています。4個ともかけがえのない美をもっています。

昨年6月、改修工事をひかえた我が家のベランダから、プランターごと「ハドリアヌス」を引き取ってくださり、結実させてくださった塚村さんに改めてお礼を述べたいと思います。本当に、ありがとうございました!

(1280日目∞ 2月12日)