瓢箪山稲荷神社でひょうたん運アップ祈願
by 丸黄うりほ
新年あけましておめでとうございます。今年も縁起物ひょうたんを愛でて、機嫌よくいきましょう!丸黄うりほの「ひょうたん日記」と、奥田亮の「でれろん暮らし」もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで、私はここ数年元日のお参りコースを決めています。まず奈良町で両親の墓参りをした後に、いつも両親とお参りしていた地元・高畑の天神社へ。それから東大寺二月堂、まんなをし地蔵へ。そこから近鉄電車で移動して、東大阪市の瓢箪山稲荷神社へ。
昨年は、自宅マンションの大規模修繕工事の年に当たっていたために、毎年ベランダで行なっていたひょうたん栽培を途中であきらめねばならないという辛い出来事がありました。幸い、その苗は「花形文化通信」の塚村編集長に引き取っていただき、立派な実を成らせてもらうことができたのですが……。
しかし、工事が終わってみると、ベランダの形が以前とずいぶん変わってしまいました。そのため今までひょうたんの蔓を這わせていたラティスが使えなくなり、撤去するはめに。ひょうたん栽培を始めた当初から約20年ほども使っていたラティスがなくなって、今年はどのようにひょうたんの蔓を仕立てるか。まったくイチから考えなおさねばならなくなってしまいました。
そんな事情もあって、今年は特に真剣にひょうたんの神様にお願いせねば……と思いつつ、近鉄の瓢箪山駅に着きました。
瓢箪山稲荷神社の門前町にある瓢箪山駅は、駅構内がすでに参道(写真①)。商店街には「初詣 ふる米」のポスターが貼られていました。キツネで書かれた「イナリ」の文字と、赤い瓢箪山マークが超絶可愛いですね(写真②③)。
一の鳥居前には金の大ひょうたん(写真④)。そして赤い二の鳥居下には参拝客が並んでおられました(写真⑤)。お稲荷さんのいる手水舎はマツやハボタン、センリョウで飾られてお正月仕様になっています(写真⑥)。
何より楽しみにしていたのが、令和七年の絵馬です。十二支のなかで、ひょうたんと最もビジュアル的に相性がいい干支はへびではないか。へびの形状は、長ひょうたんにとってもよく似ていますよね?(写真⑦)
私は、神様に昨年のひょうたん栽培について報告するとともに、今年のひょうたん運アップを心を込めて祈りました。
お祈りをすませ、こんもりとした瓢箪山から降りて社務所へ。こちらもお正月らしく華やかに飾られています。しめ縄の真ん中に金色のひょうたんが下がっているのが素敵。へびとひょうたんのカレンダーも一緒に置かれていましたが、これはどなたかの手作りでしょうか?(写真⑧⑨⑩)
社務所では、いつもの通り「やきぬき おみくじ あぶりだし」3枚組の「辻占」を授与していただきました。やきぬきは大吉でしたが、おみくじは末吉。あぶりだしは「ゆだんすれば花に嵐」と出ました。書かれている文言からは、全体的に「あわてるな、慎重に行け」というメッセージが感じられました。(写真⑪)
神様、ありがとうございます。このご神託を心得て、今年はいつも以上に時間をかけて、丁寧にひょうたんと向かい合おうと思います。
(1267日目∞ 1月8日)
- 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 2024年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん)
- フェイ・ターンさん(瓢箪山)、ヤマミーさん(和泉市)、おーさきさん(小野市)、コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、かよさん(瓢箪山)、杉浦こずえさん(大阪市/安城市)、たみさん(守口市)、中野由紀昌さん(福岡市)、西山朝子さん(大阪市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、ともきちさん(田辺市)、ヒロミさん&ヤブタさん(淡路島)