師走の瓢箪山と「寿々屋」の〈瓢箪山三笠〉 by 丸黄うりほ
by 丸黄うりほ
「瓢箪山で手打ち蕎麦のイベントがありますよ」と、ひょうたんグルメ班のコンさんからお誘いがありました。
蕎麦もいいのですが、私は年末の瓢箪山といえば「商店街のクリスマスツリーがどうなっているのか」が、大変気になっていました。瓢箪山在住のヒョータニスト、フェイ・ターンさんに教えてもらった和菓子店にも、ちょうど行ってみたいと思っていたところでした。
というわけで、私はコンさんとの待ち合わせよりも1時間早く近鉄瓢箪山駅に到着しました。
まず向かったのは、瓢箪山駅の北側に伸びる「サンロード瓢箪山」商店街です。ひょうたんのイルミネーションと6つのひょうたんオブジェを頂くアーケード入口をくぐり(写真①)、最初に目指したのはセブンイレブン。
毎年、この街の2カ所にあるセブンイレブンの店先にはクリスマスツリーが出ます。しかも2022年までは、願い事を自由に書き込んだ短冊が吊るせるようになっており、その短冊がひょうたん型をしていたのです! このことについては420日目(2020年12月22日)の「ひょうたん日記」に詳しく書いていますので、よかったらお読みくださいね。じつは昨年はツリーを確認する機会を逃しました。
たどり着くと、今年は……写真②のような状態でした。
商店街のひょうたんキャラである「ひょうたクン」はいたのですが、ツリーはごく普通で、ひょうたん型の短冊は見当たりません。ああ、残念。
星型の顔ハメで遊べるようになっていましたが、なぜ星型?なぜ顔ハメの形をひょうたん型にしなかったのでしょう……。
気を取り直して、私は次の目的地を探しました。フェイさんから聞いていた和菓子店「寿々屋」は商店街のなかにすぐ見つかりました。
大福、よもぎ団子、桜餅、赤飯、山菜おこわなど、おいしそうな商品が店頭にずらりと並んでいました(写真③)。ショーケースの上には、さすが瓢箪山。本物のひょうたんも飾られていました! (写真④) 中へ入らせてもらうと、ありました。目当ての商品〈瓢箪山三笠〉です!(写真⑤)
ひょうたんのパッケージがとても可愛い!よく見ると、ひょうたん型の中にも、栽培中のひょうたんの蔓や葉や実が描かれています(写真⑥)。つぶあんの〈瓢箪山三笠〉、くるみ入りあんの〈くるみ三笠〉の2種類があり、私は両方を数個ずつ買って袋に入れてもらいました。お店の方はとても親切で、店頭の写真撮影も快く許可してくださいました。
この〈瓢箪山三笠〉。以前、「ヒョータニスト・パーティ」の練習時に、フェイさんが差し入れてくださったことがあり、とてもおいしかったのです。
改めてゆっくり味わってみると、皮はしっかりと玉子の風味が感じられて、ふっくらやわらか。〈瓢箪山三笠〉のつぶあんは甘さひかえめで食べやすい。〈くるみ三笠〉はくるみがぎっしりで、くるみ好きの私にはたまらない! これは、ひょうたんの可愛いパッケージを別にしてもリピート買いしたくなります。
「寿々屋」を出て、私はコンさんと待ち合わせをしていた、手打ち蕎麦のイベント会場のほうへと向かいました。会場は駅の反対側、南のほう。南側の商店街「ジンジャモール瓢箪山」を通ると、そこにもセブンイレブンがありツリーがありましたが、やはりひょうたん短冊はありませんでした。
そのかわり。会場までの途中で、予期せぬ発見があったのです!
写真⑧をご覧ください。「ひょうたん」という居酒屋です!
この日は定休日だったのか、営業時間外だったのか。お店は閉まっていましたが、さすが瓢箪山、ひょうたん物件はまだまだ出てきますね。蕎麦のイベントではひょうたん物件との出会いはなかったけれど、「近いうちにここも行きましょう!」と、コンさんと意気投合しました。
(1262日目∞ 12月19日)
※次回1263日目は奥田亮「でれろん暮らし」12月23日(月)にアップ。
1264日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、12月25日(水)にアップします。