雄しべと雌しべ、両方ある花が咲きました!

by 丸黄うりほ

▲こんなのはじめて。真性の両性具有!

 

ひょうたんウェスパシアヌス、10月に花が咲いているだけでもすごいのですが、なんときょうは雄しべと雌しべの両方を持つ花が咲きました!

この日記の102日目(8月29日)で、普通の雄花のように漏斗形ではなく、花の下の方に丸いふくらみを持つ、ちょっと見たところ雌花のようにも見える雄花について報告しました。しかし、このときの花はあくまで雄花。なぜなら、この花の中には雄しべがあり、雌しべはなかったからです。

8月に報告したような雌花っぽい雄花は、私の過去のひょうたん栽培でも何度も出現しています。たいてい2度目以降の遅い花ピークで現れ、雄花としての能力は持たないけれど、花びらは大きめで、とてもきれいであるということをそのときにも書きました。

ところが、今回の花は違います。いわば、ほんものの両性具有。

花の中心には、しっかりと雌しべがあります。薄い黄色をしているのがそれです。そのまわりを囲むように、花粉をたたえた雄しべがあります。少し濃い黄色の、脳みそのシワのようなのが花粉です。

横から見た形は、8月の雌花っぽい雄花と似た感じで、ふくらみはひとつだけです。ちなみに、雌花は最初からひょうたん型の子房をもっていて、この品種のひょうたんの場合は、ふくらみがふたつあるのが通常です。

ひょうたんだけでなく、ウリ科植物の花は雄花と雌花に分かれていますが、よく考えてみると、すべての植物の中ではそのほうが少数派なのかもしれません。たとえばバラにしてもユリにしても、雄しべと雌しべの両方を1つの花の中に持っています。ですから、こういう花が時折現れることも含めて、自然なんだろうなと思います。

いやー、それにしても。今年のひょうたん・ウェスパシアヌスはとことん楽しませてくれますね。

 

※次回127日目は107日(月)にアップします。