ひようたん大王さまにヘビウリの実を頂戴しました!

by 丸黄うりほ

①フェイ・ターンさんが手にしているのはヘビウリの実

②切ってみるとこんな感じ

③ちょっとゴーヤに似ています

④Iさん作「ヘビウリの浅漬け」

⑤「ヘビウリのきんぴら」

⑥「ヘビウリの甘酢あんかけ」

⑦うりほ作「ヘビウリサラダ」。たたききゅうりの素であえただけ

⑧「ヘビウリのオリーブオイル炒め」

⑨「ヘビウリチャンプルー」

写真①に写っているのはヒョータニストのフェイ・ターンさん。手にしているのは?まるでヘビがのたうっているみたいですが、これはれっきとした植物。ヘビウリの実なんです。

9月16日の鎌倉市「大船フラワーセンター」での「ヒョータニスト・パーティ」ライブのときに、このぐねぐねした実をたくさん持って現れたのがハンドルネーム・ひようたん大王さまでした。(「ひょうたん大王」ではなく「ひようたん大王」が正しい表記なので、ここで誤字でないことを強調しておきます)

もともと、ひようたん大王さまと私が知り合ったのはフェイスブックでした。和歌山県田辺市のヒョータニスト、ともきちさんのタイムラインに書き込みされていたハンドルネームが気になって、面識がないというのに、こちらからお声がけしてしまったのです。

フレンド承認していただき、メールのやりとりをしているうちに、ひようたん大王さまが東京都多摩市の方で、地域でひょうたんを取り入れたアートや教育などいろいろな活動をされていること。また、「ヒョウタン展」のブレーンである湯浅浩史先生や、ひょうたんスピーカーを出品されていた秋元しゅうせいさんともお知り合いであることがわかりました。

ああ、ひょうたん好きは全国どこに住んでいても、ぐるっとつながっていくのだな……という思いをこの時も強く持ちましたね。

そんなひようたん大王さまは、もちろんひょうたん栽培もされているのですが、同じウリ科のヘビウリも栽培されていたのでした。「食べられるよ、あげるよ」と気さくに言ってくださったので、みごとな数本のヘビウリのなかから私も1本選び、大阪の自宅に持ち帰らせていただきました。

さて。もらって帰ったはいいものの、どうやって食べたらいいのかわかりません。困ったときの「クックパッド」を見てみると……。あら、ちゃんとヘビウリのレシピがある。しかも結構たくさん出ているではないですか!

どうやら、生でも加熱しても食べられるけど、表皮はむいたほうが食べやすいということがわかりました。包丁を入れると、切り口はかなり水分たっぷりでちょっとベタベタする感じ。中には白いワタと大きめのタネが収まっていて、ゴーヤに似ています(写真②③)。私は1/2本を、お料理上手なご近所のIさんにもらっていただくことにしました。

その翌日です。さっそくIさんからおいしそうな写真を添えたメールが届きました!

写真④は「ヘビウリの浅漬け」。白ゴマ油少々と昆布茶少々で30分ほどおいて出来上がり。写真⑤は「ヘビウリのきんぴら」。ごま油で炒め、しょうゆとお酒少々で味付け。唐辛子をふってできあがり。「とりあえず2点、シンプルに作りました。ヘビウリはクセがなくて食べやすいですね!」とIさん。

さらにその2日後には写真⑥が到着。「ヘビウリの甘酢あんかけ」です。「これで全部使い切りました」とIさん。「冷蔵庫にも入れずほったらかしにしてたけど、意外と強い。腐らずにもっていてくれました。生はシャキシャキしています。くたくたに煮たら繊維が残ってちょっと食べにくかったです。炒めるのがいちばんおいしいかも。味は淡白なので何にでもいけそうですが」とのコメントもいただきました。

ヘビウリはインドの植物だし、京都のネパール料理店「ミニ・ネパール」で食べたひょうたんのカレーがおいしかったので、私は最初この野菜でカレーを作ってみようかなと思っていたんですが、Iさんのコメントを見て、カレーのような煮込み料理はやめることにしました。

まず生の食感を味わってみたいと思い、たたききゅうりの素を買ってきて、それであえてみました(写真⑦)。キュウリよりもクセがなく、みずみずしくて、うまい!

続いて作ってみたのが、オリーブオイル炒め。味付けはクレイジーソルトです。これもまあいけます。ワインに合うね。(写真⑧)

最後の写真⑨は、「ヘビウリチャンプルー」です。ゴーヤのかわりにヘビウリを炒め、木綿とうふ、たまご、ツナ缶を入れてみました。見た目はイマイチですが、これがいちばんおいしかったかも。

見た目の奇妙な感じとは違い、ヘビウリの味は上品で淡白で繊細でした。薬膳料理に使われるとも聞いていたので、もっとクセの強いものを想像していたのですが、拍子抜けするほど。

ひようたん大王さま、ありがとうございます。ごちそうさまでした!

(1241日目∞ 10月30日)