ヒョータニストさんたちの2024年うれしい収穫!

by 丸黄うりほ

①イハリコさんの千成「野良ひょうたん」

②千成70個、百成1個が収穫できました!

③かよさんのかど瓢「かどちゃん」

④マスクをハンモックにして育てたら、太陽のような模様が!

⑤杉浦こずえさんのかど瓢「ガーティ」

⑥「かどちゃん」と同じくこちらも一人っ子

⑦塚村編集長に委ねた「ハドリアヌス」の実、「2号」収穫

⑧「ハドリアヌス1号」もだいぶ白っぽくなっています

⑨末成の「ハドリアヌス4号」もそろそろ…?

9月4日の「ひょうたん日記」以来、しばらくご無沙汰していたヒョータニストさんたちの栽培報告。季節が夏から秋に変わり、ひょうたん畑のようすも大きく変化しました。きょうは、みなさんにいただいた写真のなかから、うれしい収穫のお知らせをお届けしましょう!

まずは写真①②をご覧ください。こちらは、9月29日に吹田市のイハリコさんから届いたもの。鈴なりに実をつけているのは、「野良の」千成ひょうたんで、なんと1苗で70個も収穫できたそうです。素晴らしいですね!ずらり並んだひょうたんのうち、最初の少し大きめの実だけが、百成ひょうたん。

それにしても、今年のイハリコさん宅のひょうたんたちは全く育て主の気持ちを無視した、マイペースぞろいでした。広い敷地にネットを広げ、肥料をたっぷりとやって丹精込めて育てた苗は、どれもほとんど実をつけないうちにその一生を終えてしまいました。

かと思うと、昨年のひょうたんのこぼれダネが勝手に芽を出し、大きく成長。野良ひょうたんはどんどん高いところまで伸びて、イハリコさんの手に負えないほどになってしまい、このたび思い切ってすべての実を収穫したとのこと。

この違いはいったい何?おそらく日当たりの良し悪しではないかというのがイハリコさんの推測ですが、ちょっと驚きの結果です。生き物としての、もともとのタネ自体の強さというのもやはりあるのかもしれません。

大収穫となったこの実たちを、イハリコさんはヤクルトから発売されている酵素の「ひょうたんごっこ」を使って処理する予定だそう。私自身は「ひょうたんごっこ」を使って成功したことがなく、意外に扱いが難しいなと思っているので、うまくいったらまたノウハウを教えてほしいです。

続いて③④をご覧ください。10月8日に東大阪市のかよさんから届いた、かど瓢「かどちゃん」の実の写真です。8月1日の「ひょうたん日記」でその着果と成長を報告していましたが、こちらもついに収穫の日を迎えました。

まっすぐで長いハンドル、一つだけのふくらみには盛り上がったスジがあり、緑色のボディに白い班が入っています。とても美しい実です。「マスクをハンモックにしてひょうたんを支えていたので、マスクの跡が太陽のような模様になり、勝手に縁起が良さそうだな…とニヤリ」とかよさん。写真④をみると、確かに。太陽のフレアのような模様がついていますね!

また、「栽培前には首の曲がった恐竜のような形を想像していましたが、真っ直ぐな首のスマートタイプもあるのかと面白かったです」とも。今年は結局この1個だけでした。9月中旬からまた花が咲き出したそうですが、雄花ばかりだったとのこと。

写真⑤⑥もかど瓢。こちらは大阪市の杉浦こずえさんの「ガーティ」の実、9月24日の撮影です。上記の「かどちゃん」と兄弟苗だけあって、形も色も雰囲気もよく似ていますね。そして、こちらもまた結実したのが一つだけの一人っ子でした。「ヒョータニスト・パーティ」メンバーの杉浦さんの子ですから、きっと何かの楽器にしてくださることでしょう。

さて、本日のトリを飾ってもらうのは、塚村編集長に委ねた2024年の本命ひょうたん、縮緬いぼ瓢の「ハドリアヌス」です。お写真をいただいたのは9月上旬で、すみません。少し時間がたってしまいました。

写真⑦は「ハドリアヌス2号」。蔓が勝手に切れてしまったとのことで、自動的に収穫に至ったそうです。ひょうたんというよりも、イボのある青リンゴのような良い形。なんとなくアート作品のような風格も感じられます。

写真⑧は「ハドリアヌス1号」で、この写真ではまだ蔓についていますが、受粉が6月ですから「3号」ともども、もう収穫可能だと思います。写真⑨は7月28日に受粉した末成の「4号」。これもぼちぼち収穫できるのではないでしょうか。

水浸けにして乾かしたら、このイボイボはどんな感じに仕上がるのでしょうか。きっと、また違った魅力を披露してくれることでしょう!

(1233日目∞ 10月9日)