みなさまに盛り上げていただいた!「ヒョータニスト・パーティ」

by 丸黄うりほ 

①湯浅浩史先生(中央)の目にとまった、6瓢のレインスティック

②大船フラワーセンター「グリーンハウス」前に掲げてくださったポスター

③池の上のステージ。熱帯スイレンの花が開き、そのほとりには収穫したてのひょうたんが

④会場いっぱいにお客さまが詰めかけてくださいました!

⑤自作ひょうたん楽器「イカレレ」を手にする奥田亮さん

⑥かわいいひょうたん楽器は、フェイ・ターンさんの作品

⑦森川訓恵さんは自作ひょうたん三味線を演奏

⑧飛び入り参加の坂本真理さん(左)と、筆者・丸黄うりほ

⑨ずっと見守ってくださった湯浅先生の後ろ姿(写真撮影:①森川訓恵さん、④⑥⑦⑧⑨中島敏子さん、⑤はみぃさん)

鎌倉市の大船フラワーセンターで、9月6日から10月1日まで開催された「ヒョウタン展」。そのポップアップイベントとして、9月16日、私たち「ヒョータニスト・パーティ」がライブを行いました。

メンバーの森川訓恵さんの車に、フェイ・ターンさん、私 丸黄うりほと、たくさんの自作ひょうたん楽器と機材を積み込んで関西を出発したのが、前日15日の朝8時。途中のサービスエリアでも意外なひょうたん物件に出会ったりしたのですが、またそのことは後日書くとして。大船フラワーセンターの駐車場に着いたのが、午後3時半。ちょうど同じくらいの時間に信州から到着した奥田亮さんと合流し、「ヒョウタン展」のほとんどの展示品を提供された湯浅浩史先生じきじきに展覧会を案内していただきました。そのレポートは先週詳しく書きましたので、未読の方はぜひお読みくださいね。(レポートはこちらから

大船フラワーセンター園長の榎本浩さんから、ライブ会場は「グリーンハウス」という温室で、ステージは「池の上」に設営すると事前に聞いていました。が、「池の上」のステージというのが、私はどうにも想像できず。

行ってみて、ほんとうに熱帯スイレンの池の上にステージが準備されているのをみて驚きました!

私たちは、そのステージに持ってきた機材とひょうたん楽器をセッティング。そのときです。奥田さんが6つのひょうたんをつなげて作ったレインスティックが、湯浅先生の目にとまったようでした。(写真①)

センタースタッフのみなさんに長時間のリハーサルにつきあっていただき、準備が整った後、私たちは宿泊予約していた藤沢市のホテルへ。魚のおいしい居酒屋で一杯飲んで、翌日のライブへの気合いを入れました。

いよいよ当日。気になっていた天気はくもりでした。会場入口には立派なポスター。池のほとりにはセンターで栽培されていた収穫したてのひょうたん。そしてなんと、昨日は咲いていなかった熱帯スイレンの花が開いていました! (写真②③)

第一回目のステージは午前10時半から始まりました。首都圏で初めてライブを行う我々は集客に不安があったのですが、フタをあけてみるとほぼ満席です。老若男女さまざまなお客さまのなかに、首都圏に住む友人の顔もいくつか見えて、おかげで気持ちが少し落ち着きました。(写真④)

私たちがこの日用意してきたのは、カバー1曲とオリジナル5曲。そのうち3曲は作りたての曲でした。いずれもひょうたんをテーマにしており、「ひょっこりひょうたん島」「ふくらめひょうたん」「すずなりひょうたん」あたりはまだわかりやすい。

しかし、ウリキンウワバやウリハムシなどひょうたんにつく害虫ソング「ウリウリキンキン」や、ひょうたんには毒があります、だから食べちゃダメですよという思いを込めた啓蒙ソング「毒ひょうたん」などは、後半ノイズっぽく、うるさくなるので、どのように聞かれるのか。我々にとっても挑戦でした。

6曲目、最後に演奏した曲のタイトルは「人類とともに一万年」。湯浅先生のご著書『ヒョウタン文化誌 –人類とともに一万年』(岩波書店)にインスパイアされた新曲です。このへんでようやく私は顔を上げて、お客さまたちの表情をまともに見ることができました。

……多くの方が、にこにこと笑ってくださっていました。そして、なんとアンコールの拍手までいただいてしまいました。予想外で、アンコール曲は用意していなかったのですが、奥田さんもフェイさんも森川さんも、即興演奏の得意なメンバーぞろい(私以外)ですから、いけるだろう。(写真⑤⑥⑦)

ということで、一番前で聞いてくださっていた東京のヒョータニスト・坂本真理さんにも、真理さん自作のシェケレで飛び入り参加をお願いしました。真理さん、気さくに参加してくださって、ありがとうございました!(写真⑧)

2回目のステージは午後1時半から。午前中も見てくださった方が数人いらして、その中のお一人、ネコタ斑猫さんは後日ご自身のブログ「即興厨房」に、大変詳しく温かな感想とフル動画をアップしてくださいました。また、「全日本愛瓢会」の井村裕治会長も福井県からお越しくださり、愛瓢会のホームページにライブの様子をレポートしてくださっています。「タウンニュース鎌倉版」の記者さんも、9月20日付の記事にしてくださいました。

午後のプログラムは午前の部と同じだったのですが、驚きの出来事が6曲目「人類とともに一万年」の演奏中に起こりました。

やはり午前午後とも私たちを見守ってくださっていた湯浅先生(写真⑨)が、奥田さんの六瓢レインスティックを持って、演奏に飛び入り参加されたのです!

お客さまの間をぬって、「グリーンハウス」をゆっくりと歩いて回られる湯浅先生の姿は、まさにこの日のクライマックスでした。(「全日本愛瓢会」ホームページと、ネコタ斑猫さんのブログ「即興厨房」で実際の映像が見られます)

この日、大船フラワーセンター「グリーンハウス」にお集まりくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。センタースタッフのみなさま、湯浅先生にもお世話になりました。心からお礼申し上げます。

(1231日目∞ 10月3日)

※次回1232日目は奥田亮「でれろん暮らし」10月7日(月)にアップ。

1233日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、10月9日(水)にアップします。

  • 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
  • 2024年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん)
  • フェイ・ターンさん(瓢箪山)、ヤマミーさん(和泉市)、おーさきさん(小野市)、コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、かよさん(瓢箪山)、杉浦こずえさん(大阪市/安城市)、たみさん(守口市)、中野由紀昌さん(福岡市)、西山朝子さん(大阪市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、ともきちさん(田辺市)、ヒロミさん&ヤブタさん(淡路島)※順次追加していきます。