イカレレの頭の部分も無事修理できました。
by 奥田亮
九州〜東海圏などで猛威をふるった台風10号ですが、幸い長野にはあまり大きな影響が出ずに熱帯低気圧になったようで、9月1日開催の「原始感覚美術祭」も、ギリギリまでどうなるかとやきもきしましたが、なんとか予定通りの開催になりそうです(8月31日現在)。このでれろん暮らしがアップされるころには、無事終わっていることと思います。
そんなことで先週はあいかわらず準備と楽器整備となりました。イカレレの頭の部分も無事修理できました。まずはネックの糸巻きの上にワインのコルクをくっつけ、IPU型の「エセひょうたん」の帽子を装着できるようにしたのでした。裏のペグのところはくり抜いて操作できるようになっています。コルクにしたのは、弦が切れた場合には、この帽子を取り外しできるようにするため。持ち運びの時にも外して置くことができます。まあ、なんとなくイカのヒレっぽく見えなくもないかな。ちょっとグラグラして危なっかしいんですが……。
そういえばわが菜園のひょうたんの状況について、しばらくご報告しておりませんでした。大寿はその後も順調に生育し、体長約37センチ。おかげさまで大型品種の風格です。やっぱりデカイのはそれはそれでいいもんですね。形はというと、ウエストの引き締まり具合が半端ないかなりくびれたナイスバディ。気をつけないと腰からポキッといってしまいそうなぐらい。すっかり色白になって、もう成長は止まったようです。前回ご報告した時には、もう一つ結実していたのですが、残念ながら途中で萎んでしまいました。でも、結果的に一つに集中できたのでよかったのではないかと思います。
百成は以前の報告のまま、ほとんど変わりなく体長は約28センチ。これはいかにもひょうたんらしいひょうたん。そして、もうひとつ結実していたのも無事大きくなり、体長約15センチ。ぽよんとした呑気な形です。
そして、プランター(りんごコンテナ)で育てているもう一苗の百成には、千成程度の小さな実がなりました。こちらはなんともかわいいおちょぼ口です。
9月に入ってから、もしかしたらまた開花ラッシュがあるかもしれませんが、これだけ成ればまあ十分ですね。欲張らない欲張らない。でれろん。
(1219日目∞ 9月2日)
- 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。