収穫した4つのひょうたんを鑑賞する

by 丸黄うりほ

▲写真左から、ウェス実1号、2号、3号、4号と、KRAFTWERK『DER KATALOG』

▲写真左上・ウェス実1号、右上・2号、左下・3号、右下・4号。

 

4月から丹精込めて育ててきたひょうたんウェスパシアヌス。ついに昨日収穫して、ひとつの山場を迎えました。この4つの実に関しては、「栽培」というひとつの段階が終わり、これから「加工」という段階に入っていきます。

実を蔓から切り離して家の中に持ち込み、加工するまでのわずかな期間。ほんの数日の間ですが、この間に、私はとにかく写真を撮りまくります。実に穴を開けて水につけ、加工がはじまったひょうたんは、まったく趣が別のものになってしまうからです。

毎年、ひょうたん撮影には濃い青色の布を敷いて、その上で撮影してきたのですが、今年は私のお宝であるKRAFTWERK『DER KATALOG』とセッションすることにしました。4つのひょうたんが、なんかジャケットと似てるし……。えっ、似てませんか?

ウェス実1号は、高さ31センチあり、ウェスパシアヌスの実のうちで最大です。タテに長いけれど、あまりくびれが強くなくて重みもあり、のんびり、ぼんやりした感じの実です。低速でアウトバーンを走って、後続車の顰蹙(ひんしゅく)を買いそうな雰囲気ですね。

ウェス実2号は、高さ29センチ。くびれが強く、大きな傷などもない、するりとしたフォルムの優雅な美形ひょうたんです。蔓の冠をつけていて女王のようでもありますが、放射能のジャケにあわせると毒っぽさ増し増しですね。

ウェス実3号は、23センチ。6月受粉組のなかでは最小です。上のふくらみに比べて下のふくらみが大きく、これもなかなかの美ひょうたんです。TEEよりもトランス養老エクスプレス(養老鉄道)に乗せてやりたいな。

ウェス実4号は、高さ29センチ。ベランダの外側に成ったので、どんな形をしているのか収穫して初めてはっきりしました。細長くてスマート。ちょっとトルソのようでもあり、マンマシーンのようでもあり。

……と、無理やり音楽鑑賞、もといひょうたん鑑賞してみました。おそまつ。

 

※次回122日目は9月30日(月)にアップします。