ひょうたん楽器もかれこれ30年……
by 奥田亮
それにしても暑いですね。さすがに外を歩く人も少なくて、人通りもまばらです。少なくとも日中は外に出ない方がいいです。ということで、本屋を開けていても誰も来ません。
その反面、おかげさまで菜園の野菜たちは順調に育っています。特にキュウリ、ナス、ピーマンがとどまるところを知りません。どこの家でもたくさん採れるようで、食べきれないキュウリのポトラッチが始まっています。塩もみ、ぬか漬、しょうゆ漬け、シソ和え、ワカメ和え……。ネットの大量消費レシピが大変助かります。
もちろん、わがヒョウタンも順調に成長しておりまして、大寿、百成共に蔓はすでに3mを超え、まだまだどんどん伸びる様子。めでたく一つずつ結実して日々大きく育っています。雄花と雌花のバランスもわりといい感じ。今のところ葉っぱもきれいで虫も見あたりません。ダンゴムシもコーヒー粕のおかげか見かけなくなりました。落ち葉堆肥、かなり優秀かもしれません。ちょっと気になるのは、大寿より百成の方が実が大きいこと。大寿は蔓が伸びるにつれ葉っぱが大きくなり、大型品種の風格をたたえ始めていたのですが、いざ実がなってみると、少々小ぶりなのが残念というか不思議というか。これから大きくなるのか、遠慮しているのか。ガンバレ、大寿。
じつは7月に花が咲き始めた頃、葉っぱのような緑色の花が咲いているのを見つけてぎゃぎゃ〜んとなっていたのです。葉化病? ファイトプラズマ? 花が葉っぱになってしまう病気? どうしようか、すべもなくしばらく様子見していたら、その後咲き始めた花は普通に雄花も雌花もきれいに出揃い、受粉もできて結実したので胸をなでおろしたのでした。
そんな中、7月27日、町の夏のお祭り「くりんこ祭り」が開催されました。町内に27ある自治会に加え、役場や銀行、中学校のクラブなどが連を作って参加します。今年は35連が参加。小さな神輿や屋台を曳きながら、くりんこ音頭に合わせて踊りながら練り歩くのです。今年が第47回とのこと、1970年代初めに始まった地域おこし的な新しい祭りです。新しいとはいえ、50年近く続いていれば、すでに「伝統行事」と化していて、「夏祭り」のプロトタイプを上手に取り込みながら、地域になくてならないイベントとして、これはこれでうまく出来ているようにも思います。もう少し改良すれば、昨今じわじわと新しいムーブメントになりつつある「音頭」とか「盆踊り」とかの世界に近づいていけるような気がしないでもありません。
きっと多くの催しは、10年も続けば「伝統行事」になっていくのかもしれないですね。ということは、ひょうたん楽器もかれこれ30年やってるので、うまくやれば伝統文化になったりして?? でれろん!
(1207日目∞ 7月29日)