いつもデスクの横に置いて、気が向けば爪弾いております

by 奥田亮

ライブ「ひょうたん音楽と喉歌ホーメイの演奏会」チラシ

先週は、新楽器《芳一》誕生の経緯をお伝えしました。もともと、タイの楽器 pin pia(またはカンボジアの kse diev)を作るつもりだったのがうまくいかず、路線変更してできた楽器ではありますが、それなりに存在価値のある楽器になったような気がします。《芳一》には以下のような特長があります。

◎基本的に単音しか出ない。

◎倍音を楽しむ楽器ではあるが、どんな倍音が出るのかは楽器まかせで弾き手が操作することは難しい。

◎人に聴かせるための楽器というより、弾き手が一番楽しめる楽器。

ということで、いつもデスクの横に置いて、気が向けば爪弾いております。タバコ休憩ならぬ倍音休憩。ちょっとした息抜きに最適です。さて、では肝心の pin pia はどうなったのかというと、できれば作って弾きたいので、再チャレンジしようと現在準備&学習中です。

そんな中、菜園のひょうたんに異変が! ある朝、例のひょうたんモヤシが、根っこからぺったり倒れていたのです。見てみると根っこが切れてしまっています。あらら、何かにやられてしまったようです。根っこの周りにはダンゴムシがうじゃうじゃ。もしかしたらダンゴムシに食べられた可能性もなくはありません。ダンゴムシは枯葉などを食べて分解してくれるので、益虫扱いになるらしいのですが、数が多いと他の植物も食べるようなのです。あるいは、ネキリムシがいるのかもしれません。去年同じ場所で育てた大寿が同じ目にあって途中で枯れてしまったので、今年は土を別のところから持ってきて盛り上げ、落ち葉堆肥を熟成させたので大丈夫だと思っていたのですが。

根っこを切られた枯れたひょうたんモヤシ。

ひょうたんモヤシはすでに枯れてしまって回復の見込みはなさそうです。ところが、モヤシが枯れるのと入れ替わるように、育苗ポットから新たに百成の双葉が出ているのが発見されました。ちょっと茎が伸びすぎていますが元気です。7月に入ってから伸びたので、結構奥手ではありますが、せっかくなので育ててみることにしました。去年リンゴ箱に作った落ち葉堆肥のプランターが一つ、何も植えないまま放置されていたので、植えてみました。

新たに発芽していた百成をリンゴ箱プランターに定植。

気になるのはひょうたんモヤシのあった場所に植えている大寿と百成。今のところ順調に育ち、すでに親蔓も摘心済みですが、この先、根っこが切られてしまうと元も子もありません。かといって今さら殺虫剤を撒くのはあまり気が進まない。調べてみるとダンゴムシやネキリムシの予防にはコーヒー粕を撒いたり、酢を20%に稀釈して撒くのがいいらしいということがわかりました。早速やってみることにしました。

大寿、百成は元気です。

さて、来週15日・海の日には、諏訪郡富士見町の「埋め草」で、喉歌ホーメイの葛目絢一さんとのライブがあります。葛目さんはホーメイだけでなく、イギルやドシプルールなどの楽器も弾きこなすトゥバ共和国の音楽の達人です。私のへっぽこ手作りひょうたん楽器と、どんなコラボになるのか楽しみです。もちろん新楽器《芳一》も登場する予定です。お近くの方がおられましたらぜひ! でれろん!

(1199日目∞ 7月8日)