残った苗たちの嫁入り先は図書館の庭

by 奥田亮

6月15日現在の大寿。葉っぱの調子がよくありません

同、百成。 

後から定植したひょうたんモヤシ。意外と元気

図書館の庭のエディブルガーデンに定植された大寿の苗

先週のひょうたん日記をお読みいただいた方はお分かりだと思いますが、6月6日に愛知県知立市で開催された「第49回全日本愛瓢会総会」の懇親会で、丸黄うりほさん率いる「ヒョータニスト・パーティ」の一員として私も一緒に演奏させていただくことになったのでした。そしてさらに大変なことがありました。全日本愛瓢会の名誉総裁は秋篠宮さま。なんと今回、秋篠宮さまの前で演奏するということにもなってしまったのでした。自家製のヘンチクリンなひょうたん楽器にループマシンやエフェクターをつないで、果てはノイズまで登場するというアンダーグラウンドなオルタナミュージックを生で聴く機会はあまりなかったかもしれませんね。演奏時間は5分でしたが、殿下は身を乗り出してニコニコ微笑みながらご覧になり、もっと聴きたいとおっしゃってたとか。詳細は6月12日と、13日のひょうたん日記をお読みください。いや〜、稀有な経験をさせていただきました。大変でしたが楽しかったです。

関係者やSPの方々が見守るなか、御前演奏のリハーサルを行う。本番は撮影禁止(撮影:塚村)

さて、そんな大変なことがあった間にも、我が菜園のひょうたんはどこ吹く風と順調に成長しておりました。定植した大寿と百成はこの1週間目立った変化もみせず、静かに成長しています。ほとんど代わり映えのしない写真ですが、見比べると新しい葉っぱが出てきているのが分かります。大寿は最初から病気もちなのか元気そうではありませんが、新しい葉っぱは少し元気そうに見えます。ただ、大型品種の葉っぱならばもっと大きくなってもいいはずなのですが、百成の方が大きいかもという状態です。大丈夫かな…。こうなると保険にもうひと苗植えておいた方がいいかなという気持ちになってしまい、空いたところに例のひょうたんモヤシを定植してみることにしました。ひょうたんモヤシは、もうすっかりモヤシではなくなり、普通に元気です。このまま成長してくれることを願います。

丸黄さんやお仲間たちの育てるひょうたんの様子などをSNSなどで拝見すると、ぐんぐん蔓を伸ばし、もうすでに花が咲いていたりするので少々焦ったりするのですが、よく考えたらまだ6月半ば。定植にはちょっと遅めではありますが、まだ大丈夫でしょう。

残った苗たちの嫁入り先は図書館の庭です。今年ここに、食べられる庭「エディブルガーデン」を作ろうという計画が立ち上がったのです。主導するのは、この「でれろん暮らし」にも何度かご登場いただいている町議会議員のTさん。ひょうたんも植えませんかとご提案し、苗を引き取ってもらったのです。食べられる庭、ということなのでひょうたんはどうなのよ、というツッコミがあるかもしれないと思いましたが、とくにそのような意見もなく、普通に受け入れられました。まあ、水入や柄杓、皿などを作ると思えば食にまったく無関係ということもないですよね。人類最古の栽培植物ですし。ということで、きょう(6月15日)、植える場所を決めがてら久しぶりに会に参加してきました。

エディブルガーデンの全体的なコンセプトや設計のアドバイスをしていただいているのは、長野県池田町で自然共生型のゲストハウス「シャンティクティ」を開いている臼井健二さん。臼井さんの指導でパーマカルチャー型の菜園にすべく、すこしずつみんなで手作りしています。この日は小さな池をつくる作業が待っていました。直径1.5メートルぐらいですが、何人かで作業するとあっという間に完成。素人にできるはずはないと思い込んでいることも、やってみると意外と簡単にできたりするものですね。ここに稲を植えると1升ぐらいのコメが取れるとのこと。ほほー。

ひょうたんを栽培する場所はだいたい決まったのですが、残念ながら私は時間切れで定植するところまでは居ることができず、その後Tさんが植えてくださいました。うまく育つといいですね。でれろん。

(1190日目∞ 6月17日)