全日本愛瓢会・愛知県知立市大会レポ(その2)

by 丸黄うりほ

①秋篠宮さまが知立市を訪問、ひょうたん展示会を鑑賞された

②この日、知立市文化会館は「全日本愛瓢会」の貸切状態

③湯浅浩史先生(右)の激励を受ける、丸黄うりほ(左)

④懇親会会場、ホテルクラウンパレス知立にて楽器スタンバイ(撮影:コンさん)

⑤金屏風の前に並ぶひょうたん楽器、かなりシュール(撮影:コンさん)

⑥「ヒョータニスト・パーティ」の演奏がはじまりました

⑦フロアへ飛び出す、杉浦こずえさん!

⑧うれしい「アンコール!」の掛け声をいただきました!(③⑥⑦⑧撮影:塚村)

日本でいちばん権威のある愛瓢家の団体としても知られる「全日本愛瓢会」。特筆すべきは、名誉総裁として秋篠宮さまを戴く会であるということでしょう。

秋篠宮さまは、ひょうたんがことのほかお好きだそうです。昨年、兵庫県大会に姿を見せられたことは「ひょうたん日記」(1002〜1005日目)にも書かせていただきましたが、本年の愛知県大会にも訪問されることになるだろうと、かなり早い時期から聞いていました。

6月6日、「知立市文化会館」を訪問された秋篠宮さまは、お食事の後、まずは愛瓢会会員によるひょうたん工芸作品をご覧になりました。その様子は、テレビや新聞でニュースとして報道されたようです。(YAHOO!NEWSはこちら)(NHKはこちら

その後、愛瓢会の重役のみなさまなどと会館内で懇談会の時間をもたれました。そして……、なんと、我々「ヒョータニスト・パーティ」も、その懇談会の最後に呼んでいただけることになったのです……!!

正確に言えば、私たちは懇談会が終わった後にお部屋に入り、1曲だけ演奏させてもらいました。

いったい、秋篠宮さまの御前で何を演奏すればいいのだろうか。悩んだ末、私たちは「すずなりひょうたん」というオリジナル曲を演奏することにしました。たった1曲、約5分間の演奏でしたが、日本一のひょうたん好きのみなさん、さらには秋篠宮さまの御前で、自作のひょうたん楽器を鳴らす日が来るとは。いったい誰が想像できたでしょう。

……とにもかくにも。

……その5分間が終わりました。

秋篠宮さまをお見送りした後(写真①②)、私たちは余韻に浸る間もなく大急ぎで荷物をまとめて、今度は「ホテルクラウンパレス知立」へと向かいました。

「ホテルクラウンパレス知立」では、夕方から「全日本愛瓢会」会員の懇親会が開催されることになっていました。その懇親会でも出演オファーをいただいたのです。というより、もともとはこちらでの出演依頼が先でした。

秋篠宮さまとの懇談会とホテルでの懇親会の両方に私たちの出演を推薦してくださったのは、植物学者の湯浅浩史先生です。湯浅先生は「全日本愛瓢会」の相談役筆頭をつとめておられ、私たちの自作ひょうたん楽器にも以前、「花形文化通信」でインタビューさせていただいた時から興味を持ってくださっていました。そのお口添えのおかげで、この日のステージが実現したのです。

湯浅先生は、ホテルでのリハーサルにも顔を出してくださり、私たちを激励してくださいました。ありがとうございます!(写真③)

さて、みなさん。写真④⑤をご覧ください。金屏風の前に、自作ひょうたん楽器がずらずらと並んでいます。会場の「セントピアホール」は、510平方メートルもある広々としたバンケット。ふかふかのじゅうたんです。かなりシュールな光景ですよね!

日本一のひょうたん好き、ひょうたん狂が集結する懇親会。普段なら、そんなみなさんの前で自作を広げ、音を鳴らすだけでも緊張してしまうのですが、我々は先のステージでかなり度胸をつけていました。

懇親会では用意していた全5曲を思い切って、また楽しみながら演奏させていただくことができました。最後はラヴェルの「ボレロ」がいつのまにか「水戸黄門」になってしまうという曲で、杉浦こずえさんが客席へ降りていってパフォーマンスするという一幕も。

我々「ヒョータニスト・パーティ」が、みなさんにどのように受け止められるのか。それはもうまったく未知の世界だったのですが、なんと「アンコール!」という掛け声をいただくことができました。ひょうたん好きのみなさんの温かさ、懐の深さに、メンバー一同、胸がいっぱいに……!!

ステージをやり切って、飲ませていただいたビールの一杯が最高だったことはいうまでもありません。

ご静聴いただきました愛瓢会のみなさま。ステージ進行を支えてくださったスタッフのみなさま。この度は本当にありがとうございました!

(1189日目∞ 6月13日)

*来週に続きます。

※次回1190日目は奥田亮「でれろん暮らし」6月17日(月)にアップ。

1191日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、6月19日(水)にアップします。