タネをいくつか掘り出して強制的に温めてみる

by 奥田亮

うちから見える「おぶせミュージアム」の庭は春真っ盛り。

4月も20日を過ぎ、我が家の前のおぶせミュージアムは「春爛漫」という言葉がぴったり当てはまるような景色を見せてくれております。ちょっとやり過ぎ?と言いたくなるほど爛漫感に満ちていますが、さすがに桜は少し葉っぱが出てきて、もう終盤を迎えています。町を流れる千曲川の河川敷は菜の花が満開で、「太陽の丘マルシェ」と題した町主催のイベントが開催されています。見事な菜の花畑の風景もご紹介したいのですが、すぐ近くなのに出不精で行かずじまい。ご興味ある方は「太陽の丘マルシェ」のInstagramをご覧ください。

さて、そんな春の陽気の中、苗ポットにタネをまいたひょうたんは、2週間たっても変化が見られません。日中の気温は20℃を超えていますし、簡易ハウス内も手を入れると結構な暖かさなので、発芽してもおかしくないのですが、土中の温度がまだ高くならないのかもしれません。大丈夫かしらと心配になって、ポットのタネをほじくり出してみましたが、やはりまだ発芽していない様子です。

そこでこの際、タネをいくつか掘り出して強制的に温めてみることにしました。ティッシュに包み、黒い布で覆って日中は陽の入る窓際に、夜はストーブの前に置いて数日、恐る恐るティッシュを開けてみると、百成のタネの一つから白い根っこが出ているではありませんか! ああ、生きてたんだ! 大寿のタネには変化は見られなかったのですが、心なしか先っちょが白くやわらかくなっているようにも見えます。もう少し置いておくと発芽するかもしれません。根っこの出た百成のタネは、もう一度苗ポットに埋め戻しました。これでうまく発芽してくれれば、きっと他のタネもつられて発芽するんじゃないかと思ったり。 もう少し様子をみることにしましょう。

苗ポットから取り出したタネ。

黒い布(メガネ拭き)に包んで日向に。

おお!百成から根っこが出てる!

もう一度ポットに埋め戻しました。

昨日は折よく、大寿のタネをくださったSさんが店に来てくださいました。きっとひょうたんの苗のことを報告してくださるに違いないと思っていたら、別件のお話だったので、話題を振ってみたら「え、もうそんな時期ですか!」と少々驚かれたご様子。そうか、昨年は苗を差し上げて育ててくださったので、タネまきの時期などはご存知なかったんですね。「いや〜、きょう伺ってよかったです、早速タネまきします」と帰っていかれました。よかったよかった。これでまたタネが1年つながるかもしれません。でれろん。

(1170日目∞ 4月22日)