このままずっと眺めていたい、ひょうたんベランダ。

by 丸黄うりほ

▲青空にぶらぶらひょうたん。

▲ありがとう!ウェスパシヌスを再生させた薬たち。

 

ここ数日、少し涼しくなってきましたね。西陽が強く、過酷なほど暑い我が家のベランダにもようやく秋がやってきました。

4月にタネをまき、5月にプランターに定植し、6月下旬に花が咲いて4個が実になったひょうたんウェスパシアヌス。ところが、7月ごろから苗全体の様子がおかしくなり、葉が青いまま枯れてしまうなどの病変が出ました。

その後は、もう長くもたないだろうなという予想をしつつ、蔓割れ病に効くという殺菌剤ベンレートを定期的に灌注する日々。同じく蔓割れ病予防ができるというカニ殻を混ぜた土を足して、病気が少しでもよくなりますようにと祈る毎日が続きました。

少し回復の兆しが見えてきたのはお盆前のことです。苗と土の様子を見ながらとてもデリケートに水やりをしました。そして、活力剤メネデールと液肥ハイポネックスを与え、殺菌剤はベンレートに加えてトップジンも導入。そのころから再び、小さな緑色の葉が出てきました。8月下旬には二度目の花ピークがきて、ついに3個の花が後成りの実になりました。

ひょうたんにも生命のドラマがあります。いま、秋の青空の下でぶらぶらと下がっている7個の実を眺めていると、なんだかちょっと夢のなかにいるようです。病気とたたかい、栽培に骨を折った分、今年のウェスパシアヌスはいつも以上に心に残るひょうたんになりました。

さて、そろそろ6月に受粉した4個の実は収穫期です。先に成った実と後成りの実が同時にぶら下がっている、一年中でいちばん素敵なひょうたんベランダはここ数日限りです。

しっかりと写真に撮っておこう。そして、心のアルバムにもその姿を忘れないように残しておこうと思います。

 

※次回118日目は9月24日(火)にアップします。