ひょうたん楽器作りの春が来た(その3)

by 丸黄うりほ

①ひょうたん、見事に真っぷたつ!

②えっ?ネックをこの方向に組み合わせるの?

③接着剤をたっぷりと塗って、ただいま乾かし中

④接合部には木材を使いコンタクトマイクを仕込んでエレキ化

⑤くり抜いた厚紙をマスキングテープで貼りました

⑥とりあえず「音は鳴った」とコンさん(③④⑤⑥撮影:コンさん)

祝日をはさんで一週間ぶりの「ひょうたん日記」、きょうは先週14日の続きをお伝えします。

それぞれ持ち寄ったひょうたんで楽器を作るため、家具職人・上野大さんの工房「Studio M&M」に集まったヒョータニストたち。丸いひょうたんをきれいに切るのはなかなか難しく、ヘタにやるとひょうたんを割ってしまいかねない。そこで、技術と機械をお持ちの上野さんに力をお借りしたというわけです。

フェイ・ターンさんが持ち込んだひょうたんは、無事きれいに切ってもらえて、カリンバになることができました。一方、コンさんのひょうたんは……?

じゃーん!写真①をご覧ください。見事に真っぷたつ!双子のようでとても美しいですね。さすが上野さんです。用意した子ども用ギターも、ネックからブリッジまで、弦を張る部分だけがきれいに切り取られました。

さて、いよいよギターのボディとなるひょうたんとの合体です。

驚いたのが、ひょうたんとネック部分との組み合わせ方です。写真②をご覧ください。

私はてっきり、ひょうたんの下のふくらみをギターの下部にもってくるのだとばかり思っていました。ところが、コンさんが考えたデザインは逆向きだったのです。

この形って弾きやすいのかどうか?……疑問は残りますが、なんとなくロックな感じがするし、かっこいいですね!

ひょうたんとネックの接合部には、上野さんに切り出してもらった木材を使い、接着剤で貼り付けました。フェイさんのカリンバと同じく、やはり結束テープでしっかりと結び、養生テープを巻いて数日間かけて接着剤を乾かしました。(写真③)

次にコンさんが行ったのは、ひょうたんのエレキ化です。コンタクトマイクを内蔵し、アンプにつないで演奏しようという企てです(写真④)。さらに、ひょうたんの形に厚紙を切り、マスキングテープで張り合わせました。(写真⑤)

この後、とりあえず音は鳴った……という報告はコンさんからいただきましたが、これを書いている時点で、まだ私は実際の音を聴いていません。

ひょうたんギターからはどんな音が鳴るのか?どんな音楽がここから生まれるのか?またお知らせいたします。どうぞみなさんも楽しみにしていてくださいね。

(1157日目∞ 3月21日)

※次回1158日目は奥田亮「でれろん暮らし」3月25日(月)にアップ。

1159日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月27日(水)にアップします。