ひょうたん楽器作りの春が来た(その3)
by 丸黄うりほ
祝日をはさんで一週間ぶりの「ひょうたん日記」、きょうは先週14日の続きをお伝えします。
それぞれ持ち寄ったひょうたんで楽器を作るため、家具職人・上野大さんの工房「Studio M&M」に集まったヒョータニストたち。丸いひょうたんをきれいに切るのはなかなか難しく、ヘタにやるとひょうたんを割ってしまいかねない。そこで、技術と機械をお持ちの上野さんに力をお借りしたというわけです。
フェイ・ターンさんが持ち込んだひょうたんは、無事きれいに切ってもらえて、カリンバになることができました。一方、コンさんのひょうたんは……?
じゃーん!写真①をご覧ください。見事に真っぷたつ!双子のようでとても美しいですね。さすが上野さんです。用意した子ども用ギターも、ネックからブリッジまで、弦を張る部分だけがきれいに切り取られました。
さて、いよいよギターのボディとなるひょうたんとの合体です。
驚いたのが、ひょうたんとネック部分との組み合わせ方です。写真②をご覧ください。
私はてっきり、ひょうたんの下のふくらみをギターの下部にもってくるのだとばかり思っていました。ところが、コンさんが考えたデザインは逆向きだったのです。
この形って弾きやすいのかどうか?……疑問は残りますが、なんとなくロックな感じがするし、かっこいいですね!
ひょうたんとネックの接合部には、上野さんに切り出してもらった木材を使い、接着剤で貼り付けました。フェイさんのカリンバと同じく、やはり結束テープでしっかりと結び、養生テープを巻いて数日間かけて接着剤を乾かしました。(写真③)
次にコンさんが行ったのは、ひょうたんのエレキ化です。コンタクトマイクを内蔵し、アンプにつないで演奏しようという企てです(写真④)。さらに、ひょうたんの形に厚紙を切り、マスキングテープで張り合わせました。(写真⑤)
この後、とりあえず音は鳴った……という報告はコンさんからいただきましたが、これを書いている時点で、まだ私は実際の音を聴いていません。
ひょうたんギターからはどんな音が鳴るのか?どんな音楽がここから生まれるのか?またお知らせいたします。どうぞみなさんも楽しみにしていてくださいね。
(1157日目∞ 3月21日)
※次回1158日目は奥田亮「でれろん暮らし」3月25日(月)にアップ。
1159日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月27日(水)にアップします。