「トラヤヌス」7個の実の現状報告です!

by 丸黄うりほ

①左から「5号」「4号」「6号」。つるつるに仕上がりました!

②「1号」(左)と「3号」は乾燥に入りました

③「7号」は真っ二つに崩壊(泣)。皮が薄い

④アメリカ式実験中の「2号」は、蔓から切り離しました 

1月24日の「ひょうたん日記」で、乾燥に入ったことを報告していたオオナガユウガオ「トラヤヌス」の実「4号」、「5号」、「6号」。すっきり乾くのに時間がかかりましたが、ついにすべての工程が終了しました!

写真①の左に写っているのは、5番目にできた「5号」です。他の実が長細い筒型をしているのに、この実だけはずんぐりした形。それでも27センチあって、標準的な百成よりも大きいです。皮はなかなか厚く、しっかりしています。お尻を軽く叩くだけでポワンポワンといい音が響いて、このままで太鼓として使えそう。弦楽器にすることもできるかもしれません。

写真①中央は、4番目にできた「4号」です。長さは約40センチ。これも「5号」と同じくらいしっかりと分厚い皮で、お尻を叩くとよく響きます。打楽器にしてもいいし、ギロのような楽器も作れるかも。長さがあるので、ギターにするのも可能かもしれません。

写真①の右は、6番目にできた「6号」です。長さは42センチありますが、どうやら完熟していなかったようで皮が薄かったです。持ってみると非常に軽く、穴の中から覗き込むと、実を持つ自分の手が透けてみえるほどです。やはりよく響くのですが、打楽器や弦楽器にするのは無理でしょう。ゆるやかなカーブがなかなか優美でもあり、管楽器に向いているかな?

オオナガユウガオの実は、くびれのあるひょうたんほど形としての面白味はないけれど、どれも加工しやすそうです。約1年かけて、ようやくここまできた「4号」、「5号」、「6号」。本当に、おめでとう!!

さて、次は1週間前の2月15日に5度目の水浸けに入ったことをお伝えしていた「1号」と「3号」のその後です。こちらは水から上げて乾燥に入りました。乾燥作業には「4号」たちと同じ発泡スチロールを使うことにしたのですが、「1号」が太くてそのままでは立てられないので、発泡スチロールの一部を削り取って無理やり突っ込んでいます。2個ともかなり皮が厚いので、乾燥にはしばらく時間がかかりそう。(写真②)

同じく2月15日に、振り出し作業の途中で崩壊してしまったことをお伝えした「7号」。こちらも水から引き上げることにしました。見事なまでに、胴がぱっくり二つに千切れてしまっています(泣)。とにかく皮が極薄ですので、こちらは数日で乾くでしょう。(写真③)

ずっと蔓に吊り下げて、そのままの状態で乾燥させていた「2号」は、ついに蔓から切り離しました。持ち上げてみるとだいぶ軽くなっています。表皮はかさぶたのような状態で、軽くこするとポロポロと剥がれ落ちます。しかし、なんとなくまだ湿り気を感じ、パリッと乾燥したとは言えません。湿気の多い日本では、やはりアメリカ式は難しいのかもしれません。ベランダの隅にもう少し転がしておいて様子をみようと思います。(写真④)

(1146日目∞ 2月22日)

※次回1147日目は奥田亮「でれろん暮らし」2月26日(月)にアップ。

1148日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、2月28日(水)にアップします。