ひょうたんな秋田のお土産をいただきました!
by 丸黄うりほ
「花形文化通信」の塚村編集長からスマートレターが届きました。何かしら? 開けてみると……。
ひょうたんマークのついた「六角箸」と、「手ぬぐい」。さらに「秋田銘菓 なまはげ太鼓」。そして、赤い「ランチベルト」にも、よくみると真ん中にひょうたんマークの印伝が見えます!(写真①②③④)
同封されていたハガキには、「ナマハゲを見に行ってきました。帰りの大館でひょうたんマークのお店があり、お土産です」と書かれています。わあ、塚村さん、ありがとうございます!!
というわけで、さっそくお礼メールを送りますと、返信がきました。「大館でアメッコ市というのが開かれていたので、ちょっと寄り道した際、とおりがかりにひょうたんマークの店があったので入りました。(中略) マークのいわれについては、他のお客さんもいたのでお話きけてません」
さらに、写真も添付してくださいました。写真⑤は、「アメッコ市」開催中の大館の街のようす。そして、写真⑥⑦は、お土産を購入してくださった「柴田慶信商店」の外観です。看板やガラス戸やマットなどに、「慶信」と書かれたひょうたんマークがいくつも見えますね!
大阪住みの私にとって秋田はとても遠い土地で、ほとんど知識がなかったのですが、ネットで調べてみると神事の「柴灯祭」と伝統行事「ナマハゲ」をあわせた観光行事「なまはげ柴灯(せど)まつり」が毎年2月に行われているそうです。「アメッコ市」のほうも約400年も続く民間行事で、大館市の「おおまちハチ公通り」にアメ売り屋台が軒を並べるのだとか。
さらに調べてみると、「柴田慶信商店」は伝統工芸品・大館曲げわっぱの店舗と工房を大館市内に2店舗展開されていること。塚村さんが送ってきてくださったのは、「わっぱビルヂング店」の外観であることもわかりました。
大館曲げわっぱといえば弁当箱がまっさきに頭に浮かびますが、おひつ、菓子器、茶道具、カップ類などの食まわりから、臍帯箱(!)や金魚鉢(!)まであるということも「柴田慶信商店」のサイトを見て初めて知りました。材料は、天然の秋田杉。丈夫で長く使えて、見た目も優美かつシンプル。
「柴田慶信商店」は、その名の通り柴田慶信さんが1960年代に創業されたということもわかりました。しかし、なぜ、ひょうたんマークなのか?サイトをくまなく見てみましたが、ひょうたんに関する記述についてはまったく見つけることができませんでした。
なので、ここからは私の想像です。
ひょうたんマークの中央に「慶信」という文字を入れておられることから、これは落款印なのではないか?落款印をひょうたん型にすることは、浮世絵画家などによく見られます。ひょうたんは縁起物、吉祥文様でもありますし、何より和のデザインモチーフとして完璧ですよね。ということで、ひょうたんが採用されたのでは……?
本当のところは、もっと違う由来があるのかもしれません。関西でも百貨店の催事などに出店されることがあるようですから、タイミングがあえば出かけて、その由来をうかがえたらいいな。
それよりもっといいのは、いつか私も大館に行くことですよね。東北ひょうたん旅行、夢がふくらみます……。
(1145日目∞ 2月21日)