地図模様がすてきな「トラヤヌス7号」

by 丸黄うりほ

①蔓につけたまま年を越した「トラヤヌス7号」

②収穫しました。長さは約40センチ

③表面の地図模様がなかなかきれい

④迷った末、口部に穴をあけることに

⑤ひょうたんの浮力、おそるべし!

⑥「7号」を洗濯ネットに入れて「丸黄式ゴミ箱システム」に

⑦この状態でしばらくおきます……

⑧「アメリカ式」実験中の「2号」は、引き続きベランダに 

2023年、わが家のベランダで育ったオオナガユウガオ「トラヤヌス」は、合計7個の実をつけました。そのうち、最初にできた「1号」と三番目にできた「3号」は現在水浸け中。「4号」「5号」「6号」は水浸けが完了して乾燥に入ったことを昨日の「ひょうたん日記」でお伝えしました。

さて。まだベランダには「2号」と「7号」が残っています。

「7号」は10月に入ってからできた末成の実で、「トラヤヌス」本体はすでに枯れてしまったものの、蔓につけたままで年越しをしました。見た目はまだ青いですが、持ち上げてみると驚くほど軽い。ということで、これ以上吊るしておいても変化はないだろうと判断し、今週ついに収穫しました。(写真①)

切り取った実を、青い布の上にのせてじっくりと観察しました。長さは約40センチ。完熟しておらず、表皮はとても薄いです。表面についた地図のような模様は、ウリキンウワバに喰われたあと。(写真②)

しかし、これがよくみるとなかなか美しいではありませんか。(写真③)

実全体に均一に散らばるように食いあとがあるので、わざと模様をつけたようです。水に浸けるとこの模様が残るかどうか?今までの経験では、たぶん残るのではないかと思います。

私は、この実を心ゆくまで観察した後、水浸けにすることを決意しました。穴を実の口部にあけるか、お尻にあけるかで少々迷いましたが、口部に決定。他の実たちと同じやり方で、ドリルで直径2センチの穴をあけました。(写真④)

この穴あけ、他の実はとても皮がかたくて手こずったのに対して、「7号」は拍子抜けするほど軽くドリルが通ったので驚きました。

いよいよ次は水浸けです。ちなみに、写真⑤は「4号」たちを浸けていた残りの水に「7号」を浸けようとしたところ。

これはまったくダメでした。汲んでおいた水に実を浸けようとすると、ものすごい力で反発され、ぐぐっと表面に浮いてきます。まるで浮き輪を水に浸けようとしたときのようです。

というわけで、私は水をいったん全部捨てて、「7号」を洗濯ネットの中に入れ、「丸黄式ゴミ箱システム」の底に置きました。(写真⑥)

それから、その上にカゴと重石をセットしました。この状態で蛇口からぬるま湯をジャーッと注ぎ入れます(写真⑦)。そしてフタをすれば完了。しかし、この数分後に確認してみると、カゴが少し浮き上がってきていました。ひょうたんの浮力おそるべし。

カゴが浮き上がってくると、そこから空気が漏れて臭うわけですが、このくらいの重石のほうがひょうたんを押しつぶす心配がなくてよいようです。ひょうたんの中に水が浸透していくと、自然にカゴは沈んでいきます。「7号」は、この状態でしばらく放置。さて、どうなりますことやら……。

最後に写真⑧を見てやってください。唯一水に浸けず、自然乾燥させて処理する「アメリカ式」を試している「2号」の現在の様子です。表面のカビ模様は味わいが増してきました。持ち上げてみるとまだ少し重い。もう少し水分を飛ばしてから収穫したほうが良さそうです。

(1135日目∞ 1月25日)

※次回1136日目は奥田亮「でれろん暮らし」1月29日(月)にアップ。

1137日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1月31日(水)にアップします。