大器晩成!瓢道の山場を乗り越える PART2
by 丸黄うりほ
先週の「ひょうたん日記」では、中身の振り出し作業……、通称「瓢道の山場」とも呼ばれる、臭くて、重くて、手が滑りやすくて、つらい「行」、ヒョータニストとしての「愛」を試されるステージに、正月明けの4日から突入したことをお伝えしていました。
それから2週間たった1月18日。私は「丸黄式ゴミ箱システム」のフタを再びそーっと開けました。水の表面は白濁しており、やはり大変臭います。浸けなおしたオオナガユウガオ「トラヤヌス」の「1号」と「3号」を水から出して、前と同じように「よっこらしょ」と台所の流しに運び、タネの振り出し作業を行いました。
写真①と②をご覧ください。前回手こずった表皮はどちらもほぼきれいに剥けましたが、「3号」のほうは上の方にシミが残りました。写真③は2個のひょうたんから出てきた中身です。すっかり茶色くなったタネと、白っぽいタネが混ざっています。その周囲にちらばっている透き通ったミゾレのようなのが果肉。見た目は結構きれいです。これでニオイさえなければ。
図体は大きいけど形は真っ直ぐな「1号」の中身は2度目の振り出しで大部分が出たようで、だいぶ軽くなりました。しかし、くるんと丸まっている「3号」のほうは持ち上げるとまだ重い。指を穴に入れてみると、濡れたカンピョウをさわっているようなふにゃっとした感触がありました。中を覗きこんでみると、白いワタが内側にべっとりとはりついているのが見えます。ということで、この2個は3度目の水浸けということに。
一方、前回ほぼ中身が出切った「4号」「5号」「6号」のほうは、今回はさっと水洗いするだけで終わりました。写真④を見ていただくと、水に濁りがほとんどないのがわかると思います。こうなってくると、ニオイも薄まってきます。
この2日後に、「4号」「5号」「6号」の3個は、いよいよ次のステップである乾燥作業に入りました。
ひょうたんを乾燥させるとき、私はいつも発泡スチロールに割り箸か、小さいひょうたんの場合は竹串を刺して、そこに穴を下にしてひょうたんを引っ掛けて乾かすことにしています。しかし、今回のオオナガユウガオのような大きくて長い形の実の場合は、そのやり方では支えられそうにありません。
そこで出してきたのが写真⑤です。これは何かの電気製品の梱包材で、ちょうどいい大きさの凹みが元からついていました。あまりきれいではないのが写真的には申し訳ないのですが、「4号」「5号」「6号」を逆さまにして入れてみると、ご覧の通り、ちょうど良いサイズです。ステンレスのバットを下に置くと、水も切れて、まるで誂えたよう(写真⑥)。
同じ日に、「1号」と「3号」も再々度水から取り出して振り出しをやりました。この日の振り出しで出てきたのは、タネではなくほぼワタでした。見た目は大根おろしのようです(写真⑦)。
しかし、持ち上げてみるとまだ重い。中身はワタがまだまだいっぱい。うーん、こっちはだいぶ時間がかかりそう……。ということで、2個は4度目の水浸けとなりました(写真⑧)。
(1134日目∞ 1月24日)