大器晩成!瓢道の山場を乗り越える PART1

by 丸黄うりほ

①風呂場の隅に置いた「丸黄式ゴミ箱システム」

②オオナガユウガオ「トラヤヌス」の実(4号、5号、6号)の中身の振り出し

③表皮もつるりと剥け、きれいになりました。でも、とっても臭い

④ベランダの端に置いた衣装ケース

⑤1号、2号は表皮がきれいに剥けません

⑥もう一度浸けなければならないと判断しました

⑦コーナン初売りで、同じゴミ箱をもう1個買ってきました!

 昨日の「ひょうたん日記」では、ヒョータニストのみなさんの栽培と加工がほぼ全員終了したことを伝えましたが、一人だけ残っていました。はい、そうです。今年もアンカーは私です(笑)。

昨年11月末にのんびりと収穫し、穴をあけて水浸けを開始したオオナガユウガオ「トラヤヌス」の5個の実(「ひょうたん日記」11月29日12月1日)。ただでさえ遅くなっていたというのに、またまた1カ月以上もほったらかしにしてしまっていました。年末くらいから、風呂場の隅においた水浸け「丸黄式ゴミ箱システム」からは、「もうそろそろですよ〜♪」という、ひょうたん独特の、硫黄のようなドブのようなニオイが立ち上ってきていたのですが……。

今年の栽培品種であるオオナガユウガオの実は非常に大きいので、ひょうたん栽培の最大の難所、通称「瓢道の山場」とも呼ばれる中身の振り出し作業も困難を極めるであろう。そのことは水浸けを開始したときから容易に想像できました。であるからこそ、年末のバタバタした細切れの時間ではとうてい無理だろうと思っていたのです。

年を越し、私がようやくやる気になったのは1月4日のことでした。

まずは、風呂場の隅の「丸黄式ゴミ箱システム」をぱかっと開けてみました。水の表面にはチョコレート色の不気味なカスみたいなのが浮かんでいます(写真①)。テクノロジーが進化して画像でニオイが伝えられるようになったら、おそらくこいつはセンシティブ画像に指定しなければならないでしょう……。とにかく凄まじいニオイであります。

ここには比較的小さいサイズの3個の実(4号、5号、6号)を浸けてありました。バケツに入れて1個ずつ台所の流しに運び、換気扇を回しながら中身の振り出しをしました。ワタはほとんど水に溶けており、表皮は3個ともつるりときれいに剥けて、なかなかいい感じです(写真②③)。しかし、ニオイは大変強く残っているのでこのまま乾かすわけにはいかない、もう一度水に浸けなおさねばならないと判断しました。

さて、次が正念場です。今度はベランダの端っこに置いた衣装ケースのフタを開けました。大きすぎて「丸黄式ゴミ箱システム」に入れられなかった「トラヤヌス」の実、1号と3号が横たわっていました(写真④)。そのニオイは……はい。もう繰り返すまでもありませんね。

1号と3号はどちらも約60センチあり、バケツに入れて台所まで運ぶだけでも重くて大変でした。先に水から出した3個と同じようにタワシで表面をこすってみましたが、皮がきれいに剥がれ落ちません(写真⑤)。ワタもまだ溶けきっていないようで、逆さまにして振ってもタネがなかなか出てきません。これはもう一度浸けなおす必要がありそうです。

ベランダにおいた衣装ケースに戻すことも考えたのですが、やはりあのケースでは浮いてきてひょうたんの全身が水にうまく浸かりません。外に置いているので中身が腐るのも遅い。中身を出せば出すほど水に沈みやすくなるため、今の状態なら「丸黄式ゴミ箱システム」にギリギリ浸かってくれるかもしれない。というわけで、試しに一度入れてみました(写真⑥)。

しかし、1号と3号の組み合わせだと、やはり浮いてくる。何度か入れ替えて、すでに中身が空っぽになった4号、5号、6号と組み合わせると、それが重しの役割を果たして押さえられるということもわかりました。

私はこのゴミ箱を購入したコーナンが初売りを始めていることを確認し、自転車を走らせ、まったく同じゴミ箱をもう1個買ってきました。

2個を風呂場に並べて、その中に5個の実を振り分けて浸け、フタの上にブロックを置きました(写真⑦)。

ふう。これでようやく2度目の水浸け完了です。風呂場はますます狭くなり、硫黄温泉のようなニオイでいっぱいになりました……。(続く)

(1132日目∞ 1月18日)

※次回1133日目は奥田亮「でれろん暮らし」1月22日(月)にアップ。

1134日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1月24日(水)にアップします。