ヒョータニストさん2023年の大団円
by 丸黄うりほ
昨年、ひょうたん栽培と加工に挑戦され、「ひょうたん日記」のレポートに協力をお願いしていたヒョータニストさんは17名いらっしゃいました。現在はほとんどの方が栽培を終了されたようです。
年末年始には、大阪市のしまじろうさんから初めての報告がありました。しまじろうさんの千成ひょうたんは、夏までは順調に育っていたそうですが、猛暑の時期に数日留守にした間に枯れてしまったそうです。昨年の夏はことのほか暑かったですよね。お世話してくださって、ありがとうございました。残念でしたがこれに懲りず、ずっとひょうたんを好きでいてくださいね。
守口市のたみさんからも久しぶりの報告をいただきました。たみさんの千成ひょうたんは追肥もしてもらい花も順調に咲いていたそうですが、人工授粉を行わなかったために実はつかず、暑い日が続いたためか成長が止まってしまい、秋ごろに枯れたということです。でも、「毎日ぐんぐん大きくなっていくひょうたんは見ていてとても楽しかったです」というコメントをくださいました。感涙!ひょうたん自身にかわってお礼を申し上げます。ありがとうございました。
たみさんは、国立民族学博物館(みんぱく)で研究やプロジェクトのお手伝いをされているそうで、昨年開催された「ラテンアメリカの民衆芸術」で展示されていたペルーのひょうたん細工の写真も送ってきてくださいました(写真①)。みんぱくには他にもたくさんのひょうたん物件が保存・展示されているようです。今年の「ひょうたん日記」では、みんぱくのレポートも書かせていただけたらいいなと思っています。
続いて写真②をご覧ください。こちらは淡路島のヒロミさんからの収穫報告です。左の緑色をしているのが、イプとUFOのハイブリッド。それ以外は鉢植えで育った千成ひょうたん。ヒロミさんによると、千成はウリキンウワバの発生、ハイブリッドは日照不足か連作障害で、あまり実が大きくならず。3年目は苦戦しました、とのことです。でも、収穫できた実はひょろりとした面白い形が多くてとてもかわいいと思います!
そして、みなさん写真をよく見てください。ひょうたんの周囲を駆け回っているのは、ヒロミさんとともに工房「WILL」を営んでおられる藪田洋嗣さんが描かれた「瓢箪小僧」です。軽やかな身のこなしと、やんちゃそうな目つきが良いですね。もしも、「瓢箪小僧」グッズを作っておられたら欲しいです。
昨年何度も登場していただいたおなじみヒョータニスト、東大阪市・瓢箪山のフェイ・ターンさんも、年末にすべてのひょうたんの栽培を終了されました。写真③は、すっかり乾燥も終えたひょうたんたちの大集合です。きれいに並んだ姿が、圧巻ですね!
そして、写真④と⑤は、蔓に吊るしたまま乾燥させて、フェイさん曰く「瓜神様になられたひょうたん」です。それらを全部合わせて収穫できたのは70個だったそうです。おめでとうございます!
ひょうたんを栽培していると、うれしいこと、悲しいこと、予期せぬことが次々に起こって感情がゆさぶられます。実がたくさん収穫できた方も、そうでなかった方も、ひょうたんと暮らした2023年の思い出をどうぞ大切にしてくださいね……。
(1131日目∞ 1月17日)
2023年度ヒョータニストのみなさん。お疲れ様でした!
- フェイ・ターンさん(瓢箪山)、ヤマミーさん(和泉市)、おーさきさん(小野市)、ヒロミさん(淡路島)、コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、かよさん(瓢箪山)、杉浦こずえさん(大阪市/安城市)、たみさん(守口市)、いっさん(西宮市)、中野由紀昌さん(福岡市)、西山朝子さん(大阪市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、しまじろうさん(大阪市)、坂本真理さん(国分寺市)、友清さん(姫路市)