ひょうたん二期作に成功!ヤマミーさん

by 丸黄うりほ

①秋まきの二期作ひょうたんに実がつきました!

②こちらは春まきのひょうたん。後成りの実がぶらぶら

③オオナガユウガオの3個の実はすべて自然乾燥に

11月7日と  8日の「ひょうたん日記」で、和泉市のヒョータニスト・ヤマミーさんが、ひょうたんの二期作に挑戦中であることをお伝えしていました。11月の時点では雌花の受粉に成功し、どうやら実になれそうな赤ちゃんひょうたんが、少しずつふくらんできているようだ……ということを、期待を込めて報告していたのですが……。

先日、その続報をいただきました。率直かつ控えめに申し上げます。大成功のようです!おめでとうございます!!!

写真①をご覧ください。こちらが受粉に成功した二期作、秋まきの千成ひょうたんです。ヤマミーさんによると、途中までふくらんだひょうたんは4個あったそうですが、そのうち2個はしなびてしまったとのこと。現在2個が、このようにひょうたんの形を保って、蔓にぶら下がっています。

千成ひょうたんの実は完熟するまで約50日〜60日といわれていますが、遅い時期に受粉した実については、予定日数に達しても完全には熟さないことも多いです。なので、このひょうたんたちも12月末まで待っても皮は薄めのままかもしれません。しかし、たとえ薄皮であったとしてもここまでくれば、しぼむことはないでしょう。

ひょうたんが二期作可能であることは、今回のヤマミーさんの実験によって証明されました。秋まきの蔓にはまだつぼみがついているそうですし、温室があればこのまま一年中栽培することも可能かもしれません。ひょうたんの原産地といわれているアフリカでは、タネまきの時期をずらすなどして植えれば、もしかしたら一年中収穫が可能なのかもしれませんね。

その二期作ひょうたんの元になるタネをとった、春まきの千成ひょうたん蔓にも、たくさんの後成りがついているようです。現在未収穫の実は39個(写真②)。すでに収穫をすませたものと合わせて、トータルで67個できたそうです。親子のひょうたんの実を同時に収穫というのも、なんだか面白い。お母さんと娘さんが同時に妊娠、みたいなことですよね。子だくさんだった昔は、人間にもこういうことがよくあったと聞いています(笑)。

また、百成ひょうたんはトータルで9個できたそうです。ヤマミーさんの庭は、今年も大収穫でしたね!

最後に写真③をご覧ください。こちらはヤマミーさんがひょうたんと同時に栽培されていたオオナガユウガオです。11月7日の報告では、3個できた実のうち1個だけを自然乾燥にして、あとの2個は水浸け処理をされるとお伝えしていましたが、結局すべて自然乾燥でいくことにされたそうです。

カビが作り出した表皮の模様が、どれもとても素敵です。3個とも、すでにかなり軽くなってきているそうですので、あともう少しで完成……かな?この先の変身も楽しみにしています!

(1123日目∞ 12月20日)