ネパールの食用ひょうたんのお味はいかが?
by 丸黄うりほ
昨日の続きです。数日後、asuwaさんに頂いた、ネパールの食用ひょうたんで料理を作ってみることにしました。とはいうものの、私は小さな食用ひょうたんの「しば漬け」 や 「奈良漬」を購入して食べたことはありますが、こんな大きなサイズのひょうたんを食べるのは生まれて初めてです。しかも、自分で料理するとなると、何をどうしたらいいのだろうかと、しばし悩みました。
asuwaさんにきいてみると、ネパールひょうたんの味は「冬瓜に似ていて、キュウリとヘチマの中間のような感じ」。調理法は「煮ても焼いてもおいしく、さっと火を通すだけでやわらかくなります」とのこと。
冬瓜に似ているのであれば、あまり濃い味付けをすると、ひょうたん本来の味がわからなくなってしまいそうです。というわけで、スープ煮込みと、浅漬けを作ってみることに決めました。
まず、包丁でひょうたんを真二つに切りました。
断面は写真②のような感じ。白い果肉の真ん中あたりに、未熟なタネがたくさんあるのがわかります。かたさはズッキーニとカボチャの中間くらい。そんなにふにゃふにゃではありません。
続いて、ピーラーで皮をむきました(写真③)。むいていると、手に軽い粘り気を感じます。そして、覚えのあるにおいがふわっと漂ってきました。これは、青いひょうたんを収穫して、穴をあけるとき鼻に感じるあのにおいとまったく同じ!キュウリでもシロウリでもズッキーニでもなく、まさしくひょうたんのにおいです!
皮をむいたひょうたん半分は、タテ四つ割りにしてからヨコに切って鍋に入れ、鶏ガラスープの素で10分ほど煮込みました。半分は、タテ八つ割りにしてスライスし、浅漬けの素を振りかけてもみ込み冷蔵庫へ。やわらかくなった煮込みは皿に盛り、パクチーのみじん切りを振りかけました。
ひょうたん煮込みは、外側が少しかたく、中身がとろっとしていて、食感はナスのよう。冬瓜煮込みのように透明には仕上がらず、スープには灰色っぽい濁りが出ました。野菜そのものに濃い味はないので、パクチーがなかなかよいアクセント。(写真⑤)
浅漬けのほうは、ウリやキュウリほどシャキシャキではなく、ちょっと中身がくたっとしていて、面白い食感。ごはんに良く合うし、このままおつまみとしてお酒のアテにしてもよさそう。自分の好みとしては、浅漬けが非常にいいなと思いました。(写真⑥)
「育てて楽しい、食べておいしい」というキャッチフレーズで、数年前に千成ひょうたんの苗がホームセンターで売られ、「ひょうたんには毒があるのに、なんということを!」と激しく非難されて新聞ネタにまでなったことがありますが、このネパールひょうたんには、そのキャッチフレーズをそのまま献上したい感じです。日本でもこのひょうたんが普及すれば、ゴーヤのように家庭菜園の人気者になれるかもしれませんね。
(1101日目∞ 11月17日)
※次回1102日目は奥田亮「でれろん暮らし」11月20日(月)にアップ。
1103日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、11月21日(火)にアップします。