結果は思った以上にダメだった……
by 奥田亮
はじめからわかっていたことではあったんです。もしかしたら大丈夫かもしれないというかすかな期待が少し膨らんでもいたのです。でも、結果は思った以上にダメだった……大寿の水浸け。二つとも崩落して、形を留めることはできませんでした。せめて底の方だけでも半球状に残ればと思いましたが、あまりにも薄すぎて使い物にならないな、これは。途中で根っこが切れて成長できなくなってしまったので、仕方ないね。
水浸けせずに自然乾燥にしたら、破れずに形を保つことはできたのかもしれませんが、覆水盆に返らず、割れ瓢元に戻らず。土に返ってもらうしかなさそうです。タネはたくさん出てきたけれど、たぶん生育途中までの情報しかはいっていないこのタネは使えないでしょう。幸いSさんからいただいたタネがあるので、来年再チャレンジしてみようと思います。
ということで、今年完成しそうなひょうたんは、えせUFO4つと百成2つ。ほぼ中身も出たので、あと1週間ほど水に浸けて薄皮が完全に取れるのを待ちます。どちらも大阪のフェイターンさんからいただいたタネでした。フェイターンさんありがとうございます。ただ、やはり不思議なのは、エセUFO。できた実は全くUFOの形ではなくて小さなIPU。中から出てきたタネも、植えたときと全然形が違うのです。植えたタネは平たくて大きくてカメムシ形だったのに、出てきたタネは千成や百成と同様の小ぶりで細長い形。ホントにこれだったのかなと自分の記憶を疑いたくなりました。でも、他のところにお嫁入りしたえせUFOからも、同様のIPU形の実ができているので、間違いはなさそうです。これを来年植えるとどうなるんでしょうね。これもちょっと楽しみです。
さて、スワロー亭では、先週ご報告した野村誠さんのライブが終わってホッとしたのも束の間、11月11日には「虹のうた、風のねいろ、南シベリア・トゥバのうた」と題して、ホーメイ歌手の鎌田英嗣さんと葛目絢一さんのライブを開催します。葛目さんは昨年9月にも京都の和田史子さんとライブをしてくださったので1年ぶり。トゥバ共和国の倍音唱法ホーメイ、イギル・ドシプルール・ブザーンチゥ・ショールなどの楽器演奏とトゥバの民謡などをたっぷりとご披露いただきます。さらに第2部としてホーメイのミニワークショップも開催するというお得なライブ。そして、お得かどうかはわかりませんが、またまた私がお邪魔させていただいて、ひょうたん楽器で共演する時間もあったりします。
スワロー亭は本屋なんですが、気がつけばマンスリーでライブばかりやっています。そして、またまた12月にもライブの予定が。詳細はまた追って。いや、本屋なんですけどね、でれろん。
(1092日目∞ 11月6日)
- 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓